ガーンと癌

ガーン1

ガーン2

ガーン3

ガーン4

専務「気持ちの整理は済んでません」

専務の奥さんがガンで亡くなった。享年56歳。

放射線技師「痛い出費やなぁ~」

内科の病院に勤めていた頃。
昼休憩中に通夜に出るよう言われた。
お香典は5000円で統一。18時集合。

仕事帰りに通夜の会場に行く。
奥さん遺体の傍らで2人の娘がシクシク泣いている。
専務は無表情でボーゼンとしている。
職員の前での挨拶。
専務「半年前まで元気でした」
  「実感はありません」
弱弱しい擦れ声で10秒足らずの挨拶。
来客へのお礼の一言も一切出ず。
挨拶の短かさが、ショックの大きさを物語っている。
余命はもう少しあったのに、突然悪化して亡くなったらしい。
気の毒である。

もうすぐ19時

坊さんのお経が続く。
ポケットのスマホをチラ見する若手看護師。
正座がキツそうでモゾモゾ動くオバちゃんケアマネ。
下を向いてアクビをするオッサン職業不明。
お腹をグーグー鳴らすデブ介護士。
早く帰ってメシとフロとビールをやりたいオレ。

どんなに悲しい葬式も、身内でなければ所詮は他人事なのだ。

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