コロンドール



ベスト8の壁

西野監督「何が足りないんだろう?」
足りないのは1つ。
それが、あのラストプレーに出ている。

また敗因は何だろうか?
・1失点目の川島のパンチングミス
・交代の山口の動きがイマイチ
・最後のCK

あえて具体的に挙げるなら
この3点であろう。
その前に地力が違いすぎるが。

日本よくやった?

1勝1分2敗でベスト16。
10人相手に1回勝っただけ。
勝てる試合を2つも逃した。

国民の反応でわかる。
・弱小国なら「よくやった!」。
・中堅国なら叩かれる。
・強豪国なら「監督クビ!」。

目安は、
弱小国(予選敗退常連)アジア各国
中堅国(ベスト16常連)ヨーロッパ各国・メキシコ
強豪国(ベスト8常連)イタリア・アルゼンチン
優勝候補(ベスト4常連)ドイツ・ブラジル

日本は弱小国を脱しつつあるが、
脱し切れていないようだ。

ベルギー

◎爆速カウンター
◎選手層の厚さ
◎選手交代
○高さと強さ
×タレント頼みのディフェンス
×ルカクの鼻クソ(入場時)

ディフェンスはあまり
まとまりがなく、
個人とキーパー頼みであった。

後半はアザールが自由に
左右に広くポジショニングして、
鬼のようなドリブルやキープで
日本の守備ブロックを掻き回した。

多彩な攻撃プランがあり、
4バックにして攻撃的に変化させた。
日本のロストやパスミスを
素早く攻撃に切り替えるのは、さすが。
しかもラフプレーでなく、
クリーンなプレーで圧倒してくる。

最後の1分はGKクルトワの
ナイスキャッチから爆速カウンター
ドリブルで中央を突破され
右サイドに展開。
左サイドにもフリーのアザール。
絶望的な状況を10秒で演出した。

ルカクのスルーから決勝点。
あの場面で冷静なスルー
シュートをキメる以上に凄いかも。
速い強い高い、巧い。
おまけに賢いとは……

過密日程

W杯は中2~3日という、
過密日程である。
リーグ戦と異なり、
連戦で疲労が溜まり続ける。

ワールドカップの連戦では
日本のように固定メンバー頼みでは
疲労は溜まる一方である。

固定メンバーでは
ベスト16・8あたりで
中盤とサイドバックが体力切れ。

ベルギーは控え選手も
一流クラブの主力である。
事実、交代した2人とも1点ずつ得点した。

相手に合わせて様々なプランを
打ち立てられるし、
疲労が溜まったら
交代させて休ませることができる。

強豪国は控えを出しても
攻撃方法が変わるだけで、
戦力自体は下がらない。
日本の控え組では大きく戦力が下がる。

日本は交代カードが貧弱なので
相手に合わせることができない。
つまり、
自分たちのサッカー
押し通すしか手がない。

日本

◎中盤の決定力
○ペナルティエリア内のパスワーク
○守備ブロック
×中盤でのパスミス
×CK与えすぎ
×延長戦に持ち込めなかった

ベルギーの方が決定力不足に
悩んでいると思わせるくらいの
中盤の決定力の高さであった。

しかし、
走らずにパス回しをするので、
パスミスやパスカットが目立つ。
と同時に、
ベルギーのセットプレーが
目立ちはじめる。

体力の消耗も激しかった。
複数で囲むぶ厚い守りが
足が止まって1:1になって薄くなる。

さらにルカクを警戒するあまり、
前線にスペースが空き始める。
そこが、なかなか修正ができず。
高さのミスマッチも解消できないまま。

苦し紛れの本田投入で
3点目を奪って寿命を延ばすしか
打つ手がなかった。

しかし、
勢いを増す相手の攻撃は全く衰えず。
高さと選手層の厚さに泣かされた。

得失点の時系列


【後半3分(1-0)】
深い位置でボールを奪い、
柴崎の鬼スルーパス。
原口のフリーラン。
 ⇒難しい角度を原口がキメた。

本人もベンチも観客も、
喜びより驚きというくらい、
素晴らしいゴール。

【後半7分(2-0)】
フリーの乾が美しくかつ、
強力な無回転ミドルをキメた。

【後半24分(2-1)】
川島のパンチングミスから
相手のヘディングミスにつながる。
それが日本ゴールに吸い込まれた。

不運としかいいようのない失点
しかし、
この1点でベルギーが
生き返ってしまった。

【後半29分(2-2)】
180cm長谷部と、
194cmフェライニのミスマッチ。
そこをヘディングでねじ込まれる。
絵にかいたような交代的中。
空中戦でメシ食ってるだけある。

耐えなければならない時間を
耐えきれなかった。

【後半49分(2-3)】
本田の甘いCKをGKがキャッチ。
そこから爆速カウンター。
ルカクの鬼スルーを
確実にキメられ、日本沈没。

西野(監督)

◎乾の起用
○本田投入タイミング
×山口投入

ハリルは乾を使わなかった。
西野監督は調子が悪くても
乾を使い続けてきた。
それが当たった。

ベルギーから2点奪うなど、
攻撃の形はできていた。
本田投入も良いタイミング。

攻撃を増やすために
守備の穴を増やせば
ベルギーの思う壺であった。

前線に本田投入しか選択肢がなかった。
3点目を狙いにいったというか、
3点目を狙うしかなかった。

山口がイマイチだったのが痛い。
もう1枚守備のカードを切って、
延長戦まで持ち込みたかった……

守備的にすべきだったか

ロシア代表は1点を
ガチガチに守って勝ち続けている。
彼らには屈強な体がある。
レスリングでもやっているかのようなガタイ。
まず当たり負けしない。

南米勢は攻撃すると見せかけ、
したたかな時間稼ぎをしている。
彼らには個人技がある。
細かく軟らかいボールタッチ。
まずボールを奪われない。

日本には、そのどちらもない
守り切るには、2点リードが早すぎた。

ゴール前をガチガチに固めたところで、
フィジカルでゴリ押しされるだけ。
おまけに、
放り込んで高さで勝負でも楽勝だし、
強烈なミドルを打てる選手が何人もいる。

最終ラインで防戦一方では
あと30分もベルギーの猛攻に
耐えきれなかったであろう。

それなら前線で得意のパス回しをして
相手をイライラさせるほうがいい。

ただし、
適度に後ろでボール回ししてもよかった。
日本は体力を回復しつつ、
ベルギーの体力を奪うことができる。
時間も稼げるし。

川島(GK)35歳

◎ビッグセーブ2連発
○25分のパンチング
●パンチングミスで1失点目を招く

最初の1失点目は事故だが、
その前に片手猫パンチがあった。
ラインに貼り付きすぎ。

川島は高いボールに強いが、
前に弱い
ベルギー陣はそれを見逃さず、
深いラインを徹底的に突いてきた。
194cmがチョコンとヘッドして
入ってしまった。

ビッグセーブ2連発。
反射神経だけなら
ヨーロッパGKと見劣りしない。
さんざん叩かれているとはいえ、
アジアGKの中ではかなりマシ
決勝TのGKとしては物足りないが。

次は39歳。
川島君、サヨウナラ。

というか、
Jリーグに日本人の正GKが少なすぎる。
日本は中盤ばかりでなく、
もっとGKの育成をすべき。

吉田(CB右)29歳

○カバーリング
○シュートブロック
○ポジショニング
×セットプレー

今大会ではタレント軍団に対して
一度もPKを与えずにDFを統率。
ベルギー戦でも前半は決定的シュートを
打たせなかった。

カバーリングやシュートブロックでは
日本人離れした落ち着きや強さを発揮。

セットプレーに課題が残るも、
あの体格差で完封は難しい。
チーム力の差があり過ぎたか。

次は33歳。
まだいけそうだ。

昌子(CB左)25歳

○ルカクをよく抑えた

前半後半を通してよく守った。
最後のカウンターでも
最後まで追って届かないスライディング……

終了後に地面を叩いて悔しがる姿は
心を打つものがあった。
4年後にこの経験を生かしてくれ。

長友(左SB)31歳

○シュートブロック
○上下の運動量

シュートブロックが光る。
効果的なクロスもあり、
最後まで走りぬいた。

90分のクロスは
あわや相手のオウンゴールであった。

4年後は35歳なので厳しいか。
酒井イケメンとの世代交代となるだろう。

酒井ゴリ(右SB)28歳

○スライディング
○1:1
○オーバーラップ

持ち味のパワフルなディフェンスは
ベルギー相手にも通用した。
効果的なオーバーラップもあり。

前回からの4年間で最も伸びたのはゴリかも。
もはや代わりが効かない選手。
次は32歳なので、まだいける。

長谷部(3列目右)34歳

○パスカット
×競り負け

前半はベルギーの強い攻撃を
落ち着いて抑えた。

後半は押された場面も多く、
2失点目は194cmの相手に競り負け、
頭で押し込まれた。

守りをよく安定化させたが、
年齢による衰えは隠せない。
34歳なので今回が最後。

ドイツで長い間評価されつづけた。
彼ほどのキャプテンはなかなか出ない。
現在、最も監督に近い選手だろう。

柴崎(3列目左)26歳

◎原口への鬼スルーパス
○セカンドボール
○ロングパス
×パスミスやロスト連発
×守備
×イエローカード

展開力は一流だが、
守備力は弱い。
そんな柴崎を3列目で使うのは
ギャンブルであった。

自らのロストが2点目を
招いてしまった。
疲労が溜まっていたのであろう。

しかし素晴らしいスルーパス。
距離のあるキックも正確であった。

4年後は30歳。
ビッグクラブに移籍し、
守備力か攻撃力のいずれかを上げて
中心選手として引っ張ってほしい。

原口(2列目右)27歳

◎1得点目のフリーラン
○豊富な運動量
○守備への貢献
×前半の攻撃不足

柴崎を信じて長距離のフリーラン。
しかも、難しい角度からキメた。

クルトワは一流GKであるが、
2mと背が高すぎるので
低いボールに弱い。
弱点を突いた素晴らしいシュート。

試合の流れを日本に向ける、
価値ある一撃であった。

乾(2列目左)29歳

◎無回転の美しいミドル
○トラップ

ヘディングシュートを放つなど、
ゴールへの意識は高かった。

日本人らしからぬ
無回転のミドルを叩き込んだ。
今大会屈指のスーパーミドル。
乾ゾーンからの巻いたシュート以外にも、
武器を隠し持っていた。

美しいシュートだけでなく
献身的な守備も光った。
ただ4年後は33歳。
次のW杯はちょっと厳しいか。

香川(2列目中央)29歳

○乾ゴールのお膳立て
○初シュート
○ミドルプレス
×無得点

マークを引き付けたり、
縦にボールを運んだり、
攻撃の補助的な部分での貢献度は大きい。

しかし、
後ろを向くシーンが目立った。
わかりやすい結果がなく、
何かが物足りない

4年後は33歳。
全盛期を過ぎ、体の衰えが出る。
中心選手としては厳しい。

大迫(1列目)28歳

○ポストプレー
○体を張った守備
×シュート打てない

潰されもしたが
ボールを保持した場面も多い。

74分はアザールに抜かれて
2失点目につながる。

しかし、
トップの大迫と相手エースなので
これは仕方ない。
あの位置まで下がっているだけでも
守備に貢献している。

ポストや守備で顔を出したが、
攻撃面で消えていたのが残念。
もっとシュートを打ちたいところ。

山口(交代)27歳

×相手にかわされまくり
×パス精度
×1:1

長谷部と守備を固める役目。
期待されたパスカットができず、
自らのパスは精度が低い。

投入直後から抜かれるなど
動きが硬かった。
絶頂期でこれでは世界で通用しない。

最後のカウンターは棒立ちだが、
左右にフリーの敵がいたから
1人ではどうしようもないか。

KSK本田(交代)31歳

○シュート
○35m無回転フリーキック
●ショートコーナーにしなかった

香川と同時起用という、
3点目を奪う監督の明確な意思。

後半36分から登場。
守備もサボらずプレスをかけた。

35mフリーキックは無回転で枠内。
なかなか良いキックであったが、
相手GKクルトワが一枚上手。
あと5m近ければ伝説になれたかも。

最後のコーナーキックが直接の敗因である。
そこから3失点目の
爆速10秒カウンターにつながってしまった。
もし本田の独断であれば、
彼が戦犯ということになる。

ただし、ベンチにいても存在感あり。
秘密兵器の雰囲気たっぷりであり、
今まで彼以上に頼もしい控えは存在しなかった。

日本に足りないモノ

ラストの爆速カウンターに、
それが現れた。

日本のCB2名が最前線にいる……
ベルギーはカウンターを狙っていた。
最後のCKをキャッチされた時、
2チームで考えていたことが違った

考えていたこと

【日本「延長かぁ……」】
緊張と集中が途切れた。
一瞬、足が止まった

ベルギーはそれを見逃さなかった。

【ベルギー「キャッチしたか!」】
10秒あればカウンターで
シュートまでもっていける。

キャッチと同時に、
日本選手が走り始める中、
攻撃陣3人は猛ダッシュしていた。

なぜショートコーナーにしなかった?

背が低いチームのCKは、
カウンターが大変危険なのは常識。
背が高いDFが前線に出てくるからだ。

吉田も昌子も最前線にいて、
カウンター食らったら壊滅状態なのは
わかっていたはず。
事実、香川もボールを貰いに行っていた。

想定外なのか、何故か誰も競り合わない。
そして、
2mの相手GKにハイボール……
最悪のCKであった。

最後の10秒

気付いた時にデブルイネはトップスピード。
もう誰も追い付かない
ちなみに、
彼の移籍市場価値は170億円。
(香川は17億円・長友は4億円)

ベルギーは4人ものブ厚いカウンター。
4人合わせて400億円以上の攻撃を
日本のDF・GK5億円くらいで迎え撃つ。
日本が後ろから慌てて追いかけているが、
時すでに遅し。

山口は1人残っていたが、
あの状態ではどうしようもないので棒立ち。

中央には、もちろんルカク。
たとえ右を切っても、左にも詰めている。
さらに左サイドにはアザールがフリー。

延長戦の交代枠は2つあった。
あと1分弱だったのだから、
ショートコーナーで時間をかけるべきだった。

日本に足りないモノ。

それは、選手層の厚さ
年齢の高い選手に頼るのが、
選手層が薄い証拠。

控え選手が充実しないと
単発で勝てても、連勝は難しい。
KSK本田のように
世界で実績のある選手がベンチにほしい。

攻撃のカードはあったが、
守備のカードはなかった。

中堅国になるためには、
ヨーロッパの中堅クラブで
主力になる選手がもっと必要。

てかベルギーは移民多すぎ
勝てたのは、移民のチカラもある。
日本も外国人選手の帰化を真剣に検討すべき。

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