震災16日目(3/26) 論点のすり替え



内部被爆と外部被爆

内部と外部被爆どちらが危険なのか?
放射性物質が体内にある場合を内部被爆、
体外にある場合を外部被爆という。

空気や水、食料に含まれる放射性物質を
摂取するのは内部被ばくであり、
基本的に、内部被爆の方が深刻である。

放射線の種類

α・β・γの3種類あり、届く距離が違う。

基本的に、外部被爆はγ線のみであるが
内部被爆だとα・β・γ線すべて食らう。

原発事故があっても30kmくらい離れていれば
外部被爆のみであり、おおむね安全である。

α(アルファ)線

高速で飛ぶα粒子の流れである。
かなり大きいので5cmしか届かないし、
皮膚や紙1枚で遮断できる。
外部被爆で問題になることはない。

しかし、γ線の20倍の破壊力があり、
微量でも内部被爆は深刻である。

ウランやプルトニウムは
α線を放出しやすい。
体内に入るといろんな臓器に壊滅的に障害する。

β(ベータ)線

高速で飛ぶ電子の流れであり、
1mしか届かない。
プラスチック・金属などの板で遮断できるので
α線同様に外部被爆で問題になりにくい。

ただし、皮膚に当たれば火傷するし、
近くにあると内部被爆も外部被爆もする。

ストロンチウムやセシウムがβ線を出す。

γ(ガンマ)線

100m届く「見えない光」。
物体でないので透過力が非常に強い。
ブ厚い金属板でないと遮断できないため、
外部被爆しやすい。
家の壁を貫通するので
地下室でないと防ぐのは難しい。

セシウムやヨウ素がγ線を出す。
体内に入っても体を透過していくので
臓器へのダメージは少ない。
微量であれば摂取しても問題ない。

n(中性子)線

実は「中性子線」という第4の放射線もある。
小さな粒なので透過力も強い。
非常に破壊力が強く、300m届く。

さらに水に留まる性質があり、
人体の水分に溜まってしまい超危険。
水やナトリウムである程度ブロック可能だが、
近づいてはならない。

原子力発電所の大爆発や原子爆弾で発生。
今回の福島原発では出ていない。

鼻血

美味しんぼの鼻血描写など、
放射線の外部被爆で鼻血が出ると噂があった。
しかし、
原発事故の前後で鼻血の外来患者数に
増加はみられなかった。

内部被爆の影響であれば
鼻血より下痢の方が先に出るし、
鼻以外の体中の粘膜からも出血するはず。

日常の内部被爆

あらゆる食品には放射性物質が含まれている。
原発の事故がなくても
我々は毎日放射性物質を摂取している。

ポテトチップス1袋 40ベクレル
ステーキ1枚 20ベクレル
牛乳1杯 10ベクレル
魚1切れ 10ベクレル
ご飯1杯 5ベクレル

健康被害が出るラインは100mSVである。
これらを毎日摂取しても遠く及ばない。

ちなみに、
人間1人あたり5000ベクレルの
放射性物質を体内に含んでいる。
アタナ自身も放射線をまき散らしているのだ。

日常の外部被爆

1年間に2.1mSVの自然放射線で外部被爆している。

宇宙から0.3mSV、大気から0.5mSV、
大地から0.3mSV、食物から1.0mSV。

海外旅行のときに飛行機で往復すると、
0.1mSV程度の宇宙線を浴びる。

人工の外部被爆

レントゲンやCT検査で
1年間に医療被曝が4mSV受けている。

チェルノブイリとの比較

外部被爆はフクシマで平均1.0mSV。
チェルノブイリで平均20~30mSV。

内部被爆はフクシマで平均40mSV。
チェルノブイリで平均300mSV。

チェルノブイリでもただちに影響はなかったが
数年後から小児甲状腺癌が多発した。

野菜は大丈夫か

野菜の基準値は1kgあたり50ベクレルであり、
この基準を超えたものは全体の1%以下であった。
風評被害はあったが、
よほど原発近くのものでなければ
おそらく安全である。

ちなみに、
キノコ類は放射性セシウムを溜め込みやすい。
ベクレルとシーベルトの関係はこちら

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