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【2大デメリット】開催決定なぜ喜ぶ?「東京オリンピック」税金の無駄か

パクリンピック

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なぜ招致合戦する?

国民の開催支持率は50%未満にもかかわらず、
テレビでは「東京開催決定!!」と大喜び……
一体、何がそんなに嬉しいのか?

2020東京五輪の費用は1.5兆円、
経済効果は3兆円といわれる。
そもそも経済効果とは何なのか?

経済効果があっても、儲かるとは限らない。

経済効果とは?


「家庭・政府・企業」の3者間で
カネが動くことを経済効果という。

これほどテキトーな言葉も珍しい……
経済学でも使われないから
意味が分からないのは当然だ。

 

「儲け」ではない


収入も支出も、需要が不明な消費も、
ぜんぶ合わせた言葉だからである。
つまり、赤字を無視している。

経済効果の額は儲かった額ではなく、
あくまでも「動いた額」に過ぎない。
赤字も黒字も全部合わせて算出される。

オリンピックの経済効果が3兆円としても、
3兆円分儲かるわけではない。
1000億円の競技場を建設しただけで、
政府⇒企業⇒下請け⇒孫請け
⇒ひ孫請け⇒家庭とカネが流れていく。
経済効果は数千億円で試算される。

単なる皮算用


経済効果を正確に算出するのは不可能だ。
7兆円とか30兆円とか150兆円とか
人によって全然違っておりテキトーな数字。

オリンピックがあったからこそ
使われたカネもあるし、使われなかったカネもある。
五輪まんじゅうを買わなくても
人形焼を買ったかもしれない。
何も買わなかったかもしれないし、
両方買ったかもしれない。

どこまでが「オリンピック効果」なのか、
誰にもわからない。

盛り上がっていない


24年大会にはパリ・ロサンゼルスの他、
・ブダペスト・ハンブルク・ローマの5都市が立候補していた。
そのうち3都市が費用の問題で撤退。
パリ・ロサンゼルスの2都市だけになってしまった。

これ以上辞退されたら開催できない恐れがある。
そこで96年ぶりに2024年をパリ、
2028年をロサンゼルスと同時決定した。

大規模化


立候補しておいて、なぜ撤退するのか?

その原因は大規模化・商業化にある。
第1回アテネ大会(1896)の参加選手亜は
わずか241人だった。
第32回東京大会(2020)は1万人強に増えている。

規模が大きくなるにつれて、
開催費用は右肩上がりに増大していく。
同じパーティが続けば、
より大きく、より豪華になっていく。
過去の開催国より見栄も張りたい。
にんげんだもの。

カネがかかりすぎる

北京大会(2008)の開催費用は4.5兆円、
ソチ大会(2014冬)は5.5兆円かかった。
たかが2週間の運動会に4兆円5兆円て……
ちょっとやり過ぎではないだろうか。

東京大会(2020)は1.5兆円まで切り詰めたが、
それでも膨大な額に変わりはない。
パリとロサンゼルスは既存施設を使う予定がある。
世界的大都市なので、もともとインフラが
整っており安く上がるとはいえ、
それでも数千億円規模の費用はかかる。

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誰にメリットがあるのか?

「業界・政治家・官僚」の3点セットだ。
建設・観光などの関連業界、
票田の政治家、天下り官僚で構成される。

黄金の三角形


①政治家に票
②業界がボロ儲け
③官僚が天下る

これはオリンピックに限ったことではないが、
3点セットが3ステップで甘い汁を吸う。

なぜTV局まで騒ぐ?


オリンピックはテレビ局にとって
美味しいコンテンツだ。
まず単純に、広告関連が盛んになって儲かる。

スポーツ中継には番組制作の手間が全然かからない。
ひたすら会場の映像をタレ流すだけでOK!
それだけで番組として成立する。
オリンピックという大義名分があり
誰も文句を言わずラクができる。

一部だけが盛り上がる

一部の人だけ喜んでいるのは、
一部の人だけ儲かるからだ。

「良いコトだからカネ使おう!」
盛り上げているのは利権がらみの連中だけ……
こんな業界・政治家に対しては、
世界中がウンザリしているのだ。


たとえば、
ボストン(2024夏)やカルガリー(2026年冬)は
費用対効果などの疑念もあり
住民の圧倒的多数による反対で立候補を断念した。

招致の目的

世界に向けてアピールしたり、
地位を向上させるのが一番の目的である。
ナチス・ドイツは政治において、
中国は経済においてオリンピックを利用した。

国際的アピール

世界中から人が訪れ、世界から注目される。
そんな祭典を成功させれば、
世界的な信用につながる。


(cited from “Fahnenschmuck Lustgarten.jpg“)

ベルリン五輪(1936)では、
ヒトラー率いるナチス・ドイツが
「スポーツに政治を持ちこまない」といいつつ、
スポーツを政治に最大限に利用した。

ユダヤ人迫害とオリンピックが同時進行で
行われているにもかかわらず、
「ドイツ人は友好的で親切」と世界に印象づけた。

国際的地位向上


(cited from “Beijing national stadium 4.jpg“)
中国は4.5兆円もの莫大な費用をかけて
北京五輪(2008)を成功させた。
中国の国力を世界に示すことで
発展途上のイメージを覆し大国の仲間入りを果たした。
第一次世界大戦後のアメリカのように、
「世界の工場」として不動の地位を得た。

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メリット(経済)

最大のメリットは「経済効果」……
そう考える人は約半数もいる。

需要増による直接効果は1.2兆円、
波及効果は2.8兆円の計3兆円といわれる。

都市開発

スタジアム・交通・宿泊施設などで
多額の公共事業が発生し、景気対策になる。
……といっても天下りゼネコンが
独占して請求書を膨らませて受注するので、
費用ほどの効果はないかもしれない。

とはいえ、
1500億円の新国立競技場、
1000億円の選手村だけでも、
かなりの雇用対策にはなるだろう。

晴海エリア


©OpenStreetMap contributors(www.openstreetmap.org/copyright)
18000人収容の選手村が建設されており、
オリンピック後は5600戸のマンションになる。
総居住者は1.2万人の見込みであり、
2022年には巨大商業施設がオープン予定である。

湾岸なので海が近く解放的なうえ、
都心まで2~3kmなので
販売即完売になるほどの人気エリアである。

1平方メートル当たり100万円の都有地を
大手ゼネコンに10万円で売ったのはナイショw

新地下鉄計画


総事業費2500億円をかけて、
銀座⇒国際展示場までの5kmを結ぶというもの。
通常1kmあたり300億円の建設コストが
500億円もかかるので実現するかは未定。

晴海から銀座まではママチャリで7~8分の距離だが、
このエリアは鉄道が乏しい。
唯一の勝どき駅の利用者数は1日10万人を超え
現在でも限界を超えて混雑している。
そこに1.2万人の居住者が加わったら……

インバウンド消費

宿泊業や商業施設は売り上げが増える。
選手や関連スタッフ、見物客……
国内はもちろん、世界中から人が集まって
喰ったり飲んだり買ったり泊まったりと
多額のカネを落とす。

宿泊費を値上げしても泊まるし、
ボッタくり価格の関連グッズだって
飛ぶように売れる。
ただし、その効果は一時的なものである。

延期で廃棄


五輪タオルに五輪まんじゅう……
オリンピック延期で一番泣いたのは、
みやげ物の製造者であろう。

2020と入った物はすべて作り直しだ。
新型コロナでただでさえ観光みやげの
売り上げが激減しており、泣きっ面に蜂である。

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メリット(国力)

開催国や都市の知名度は大きく上がり、
国際交流・社会貢献により存在感が増すなど、
カネで買えないメリットはある。

知名度向上

国や開催地が世界的な知名度を得る。
1964年の日本や東京ならば
知名度向上のメリットは大きかったとはいえ、
2020年ではそのメリットは小さい。

国威発揚


世界的な祭典を行い、治安の良さや
文化レベルの高さを海外に示すことで
日本や東京のブランド力が上がる。

子供や若者が自国開催の誇らしさを感じれば、
大きなメリットといえる。

日本の発言力


(cited from “UN meeting on environment at General Assembly.jpg“)
日本の国力に世界が注目することで、
日本の存在感が増す。
国連などでも日本の支持国が増えれば、
領土問題でも発言力が増す。

オリンピックで世界から好印象を得られれば、
国際舞台ではプラスに働く。

貢献

オリンピックに興味があろうがなかろうが、
日本人選手のメダル獲得は明るいニュースになる。
それが自国開催での獲得となれば、
他国開催よりも大きく盛り上がるため、
社会貢献度は高い。

もちろん、世界大会を日本で行うことで
国際貢献にもなっている。
東日本大震災では世界各国から支援を受けたので、
恩返しをする必要があるかもしれない。

世界平和


オリンピックは戦争を一時休止させた実績もあり、
世界平和に貢献できる。

国や民族を超えた行事を行うことで、
「人類皆兄弟」という当たり前のことを
思い出させてくれる。

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メリット(文化)

国全体が盛り上がったり、
スポーツが発展するきっかけになる。
国全体が明るい雰囲気になる。

お祭り騒ぎ


オリンピックはスポーツ大会というより、
本来は祭典の一種である。
祭り気分で財布のヒモが緩んで
みんながカネを使えば景気も回復する。

観戦できる


(cited from “European Athletic Championships 2016 in Amsterdam – 8 July“)
オリンピックに興味がある人は、
現地で競技を見ることができる。
テレビでも時差なしの生中継で
楽しむことができる。
世界の一流選手による一流のパフォーマンスは、
興味ある人にとってはたまらない。

日本は極東アジアに位置しており、
多くの世界的イベントは夜中に行われる。
生中継で観戦したい人にとっては
計り知れないメリットといえる。

ただし、
競技の多くが日中に行われるため
社会人はナマで見るのは難しい。

子供や若者への効果


自国で開催することによって
子供や若者が目にする機会は増え、
興味を持ったり触発される。
その中から将来のメダリストが
誕生するかもしれない。

日本人選手のモチベーションup、
育成という点では効果が高い。

スポーツの発展

オリンピック開催によって、
政府予算をとりやすくなり選手強化費は増額した。
豊富な資金は、日本人が世界で勝つ下地になる。

日本人が異民族相手に活躍する姿は、
同じ日本人として誇らしい。

ナショナリズム


(cited from “Olympic Judo London 2012“)
外国人にボロ負けのシーンばかりだと
同じ日本人として虚しくなってくる。
日本発祥の柔道で日本選手が負けまくると
なんだかこっちまで情けなくなってくる。

高橋尚子と野口みずきによって
女子マラソンが連続で金メダルをとった時は、
「日本人はすごい」と素直に思えた。

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開催国のデメリット

オリンピックによって、
宿泊施設は半年以上前から予約でいっぱいになり、
消費が刺激されて商業施設は潤うとされるが……

たった2週間の運動会に
1.5兆円もかける意義を感じられず、
4人に1人は「税金の無駄」と考えている。

大きなデメリットは2つ。
施設やインフラの「建設費と維持費」だ。

施設維持費


スタジアムなどの巨大な箱モノには
「莫大な維持費」がかかる。
オリンピック後に有効利用がなされなければ、
単なる金食い虫にしかならない。

選手や観客の移動をスムーズにするため、
交通網も整備される。
オリンピック後に利用客が少なければ、
無駄な道路や路線になってしまう。

実体経済の伴わない設備投資は、
負の遺産を産むだけである。

数字のトリック


公共事業の数字はアテにならない。

瀬戸大橋・明石大橋・鳴門大橋は
無駄な公共事業オリンピックがあれば
金銀銅を独占できる勢いだ。

全国の空港・鉄道・高速道路も同様だ。
税金が湯水の如く注がれているにもかかわらず、
ほとんどが利用者数の予測を下回っている。

地元民は迷惑

飲食・小売り・サービス業などであれば、
経済的恩恵を受けられる。

いっぽう、
多くの地元民はオリンピックの恩恵を受けられない。
街中が人だらけになれば騒がしくなり、
特に会場近くの住民生活は犠牲を伴う。

渋滞や混雑


ただでさえ都内の道路は
首都高・一般道どちらも慢性的に渋滞している。
開催期間中はさらに渋滞するのが明白なので、
車で出掛けたくても出かけられない。

電車も同様で、
乗車率200~300%で混雑する見込み。

治安


オリンピック観戦者は中産階級など
ある程度カネを持っている層なので
治安悪化の心配は少ない。

しかし、
日韓ワールドカップの時のように
ゴミを平気で捨てる外国人集団が
街を汚す可能性はある。

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オリンピックの問題点

かつて世界平和の祭典であったが、
1984年のロサンゼルスオリンピック以後は
「商業五輪」と呼ばれるようになり、
単なるカネ儲けコンテンツになりつつある。

賄賂


実は、1988年の最有力候補は名古屋だったが
IOCへの過剰接待・賄賂でソウル開催となった。

誘致合戦の過熱化が賄賂問題を生み、
ロサンゼルス大会以後はほとんどの大会で、
金銭問題の逮捕者が出るようになってしまった。

長野オリンピック


(cited from “Overall room view of Sky Suite 1198 aboard the Celebrity Equinox“)
開催地はIOC委員個人の投票で決まるため、
行き過ぎた招致活動がなされる。

各委員の趣味や家族構成などを調べ上げ、
来日した際は一流ホテルのスイートルームへ。
部屋は贈り物のブランド品や美術品で埋め尽され、
贅を極めた接待がなされた。
長野オリンピック開催のためだけに、
サマランチ会長には1000回以上会ったらしい。
言うまでもないが、費用は「税金」である。

終了後の施設は負の遺産となり、
経済はかえって悪化した。(後述)
世界中でそんなことが繰り返されている。

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なぜクソ暑い真夏に
オリンピックを開催するのか?

答えは、「カネ」のため。
開催時期や時間、場所は
視聴率のとりやすさで調整される。

秋は他のプロスポーツが盛んであり、
カブると放送権料が安くなる。
つまりオリンピックをスポーツの秋に
やると儲けが減ってしまう。

そこで、
プロスポーツで敬遠される真夏に行えば、
放送権料をたくさんとれるからだ。
開催する側からすると、
記録よりも金額の方が大切なのである。

ボランティア

数万人のボランティアが数週間無償で労働し、
期間中の滞在費すら自己負担である。
いっぽう、
そのボランティアと同じ内容の作業が
時給1600円で募集されていた問題もある。

ボランティアの分だけコスト削減になり、
純利益が増えるというカラクリだ。
善意の参加者のはずが
「人件費削減の道具」にされている。

若者を食い物に


主なターゲットは大学生。
時間も体力も持て余しており、
各大学と協定を結んでかき集める。
就職活動で有利だとかテキトーなフレコミで
若者の善意をカネに変えていく。

商業五輪なのだから単純作業や雑用は
はじめから時間給で募集しなくてはならない。
ボランティアには選手の世話など
カネで買えない体験をさせるべきである。

権利の過剰保護


公式スポンサーのみがオリンピックに関する
表現をすることが許される。

「オリンピックを応援する」や
「2020●●」などのオリンピックを連想する
表現も禁止されているが、
日本の商標権上は何の問題もない。
商標の独占を通り越して
「言葉の独占」ともいえる。

聖火ランナー募集もトーチは7万円自腹であり、
走者が1万人ということは7億円回収か。
あまりにカネの亡者過ぎてシラけてくる。

「施設」という大問題


開催都市がもっとも頭を抱える問題は
オリンピック後の施設の有効利用である。
オリンピック用の施設は
一般人にあまり使われることがない。

たとえば長野五輪(1998冬)の施設は
観光程度でしか使われず、負の遺産となった。
リオ五輪(2016夏)に建設された施設は
終了後にほとんどが放置されている。

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オリンピックとは?

世界最大のスポーツ祭典であり、
4年に1度(4の倍数年)に開催される。
古代ギリシャで行われた
「オリンピアの祭典」を元にして考案された。

万博⇒スポーツ大会


当初は万国博覧会のオマケ的運動会であったが、
戦後から運動会部分が巨大化しはじめ、
国家の威信までかかるようになった。
古代ギリシャの祭典は、
国を挙げてのメダル争奪戦に変貌した。

時系列


1896年 第1回アテネ五輪
1920年 オリンピック旗
1928年 女子陸上競技
1936年 聖火リレー
1984年 ロサンゼルス五輪

転機となったのは、1984ロサンゼルス五輪である。

1984年 ロサンゼルス大会


それまでは商業主義を徹底排除していたが、
この大会からショービジネス化した。

スポンサーを1業種1社に絞って
スポンサー料の吊り上げに成功し、
500億円以上の黒字を叩き出した。

「オリンピックでカネ儲けができる!」
これを知った途端に立候補都市が激増した。
開催地の招致も変貌し、
政治力・経済力・競技力の総力戦となる。
前述の過剰接待や賄賂が横行。
金銭問題で逮捕者が続出するように
なってしまったのである。

大会の巨大化


カネが儲かれば儲かるほど
種目や参加国、参加枠が増大した。
ついに参加選手が1万人を超えるようになり、
主催者の儲けは右肩上がりである。

同時に開催地の国民負担が兆単位となり、
反対運動まで起こるようになってしまった。
現在は1大会当たり2~3ヵ国に留まり
さらに減少傾向にある。

大会収益


大会自体の収益は黒字が普通である。

内訳は、
世界各国での放送権料が47%、
スポンサーからの協賛金が45%、
入場料収入が5%、五輪マークなどの
ライセンス収入が3%が目安である。

考えてみれば、黒字になるのは当たり前。
当然これにはインフラ整備費で投じた
莫大な税金はまったく経費に含まれない。
国民負担を含めたら、数百億円の黒字に
数兆円使ったのだから大赤字どころではない。

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東京五輪(1964)との比較

1964年の東京オリンピックでは
非常に良い経済効果をもたらした。
戦後20年もたたずに成功させて
国全体が盛り上がった。
「敗戦国からの復活」という明確なポリシーがあった。

2020年の東京オリンピックにおいて、
その効果は期待できない。

なぜか?
人も国も変わってしまったからだ。

東京五輪(1964)の遺産


国立競技場、日本武道館、環状7号線、
首都高速道路、新幹線、モノレール……
その他、道路網や鉄道網が整備された。

これらの整備には当時のレートで1兆円かかった。
タクシーの初乗りが100円の時代であり、
現代ならその数倍のインパクトがある。

イモ虫が蝶に


東京五輪(1964)に向けて整備されたインフラは、
交通網の大動脈ともいえる存在になり、
現在でも現役バリバリの施設ばかりである。

その後オリンピックが起爆剤となって、
高度経済成長期を迎える。
戦後日本からバブル時代の変貌は、
イモ虫が蝶になったような現象ともいえる。
たとえば、
のどかな田舎町だった青山通りは、
日本を代表するファッション街となった。

一体感があった


(cited from “panoramio“)
みんなが貧しくて素朴だった時代……
みんながオリンピックに熱狂した。


(cited from “Pana Color TH13-R30 20090504“)
オリンピックを見に行くために
新幹線を建設し、みんなが乗った。
オリンピックを見るために、
みんながカラーテレビに買い替えた。
そして、みんなが感動した。

日本人が変わった

1964年東京オリンピックの年代には、
カラーテレビが「1家に1台」となった。
家族でテレビにかじりつくのが最高の娯楽だった。
職場でも学校でもテレビの話題ばかりで
みんなが「1つの方向」を向いていた。

1964年東京オリンピックが真剣勝負であったのに対し、
2020年東京オリンピックはイベントの1つでしかない。


現代にはいくらでも娯楽がある。
スマホが1人1台の時代であり、
小学生でも持っている。
ネットには無限のコンテンツが転がっており
1人1人が別々に楽しんでいる。

テレビは時代遅れ


お母さんはグルメ、お父さんはネット、
息子はゲーム、娘はSNSに夢中だ。
みんなが「違う方向」を向いており、
家族でテレビなんて見ない。

たとえ金メダルをとったと知っても、
「あ、そう」「すごいね」で終わり。
世界の一流選手を見て感動するよりも、
自分の進学や恋愛で頭がイッパイなのである。

若者のおおむね3人のうち1人は
2020東京五輪に「全く」興味がないらしい。

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過去のオリンピック

最後に過去のオリンピックをいくつか
振り返ってみよう。
非常に価値のあるイベントである反面、
非常にカネのかかるイベントでもある。

長野オリンピック(1998)

大会の支出と収入がどちらも1100億円でトントン。
長野五輪(1998冬)は道路・施設・鉄道で1.6兆円かかり、
経済効果は1.8兆円だったといわれる。
東京から長野に新幹線も通った。

冬季五輪後の長野はかえって景気が
悪化したとの意見もある。
どういうことか?

経済的には失敗


(cited from “Ski-Jump Happo-One, Nagano Olympics 1998“)
空港・新幹線・高速道路の建設……
田舎なのに日本最大の公共投資県となった。

旧市街の開発は困難で都市開発できず、
余った土地に施設を建設しただけ。
つまり経済効果が波及せず、長続きもせず、
ゼネコンが一発大儲けしただけで終わった。

長野五輪は経済的で失敗に終わったが、
次のシドニー五輪(2000夏)は3500億円で済ませ、
経済効果の恩恵を受けたという。

ソウルオリンピック(1988)

開会式の演出は「圧巻」であった……


点火前に白い鳩を放ってしまい
聖火台に集まってしまった。


しかもそのまま点火してしまい、
「平和の象徴」が丸焼きになる様子は
全世界に生中継された。
米タイム誌にはボロクソに叩かれ、
動物愛護団体から猛抗議を受けるハメに。


この大会以後、
白い鳩は使えない雰囲気になる。
ベン・ジョンソンが便所で
ドーピング発覚して金メダル剥奪など
いろいろなコントが見れた大会でもあった。

とはいえ大会自体はスムーズに終えた。
朝鮮戦争の荒廃や北朝鮮との分裂国家から
経済的に復興したことを世界にPRできた。
莫大な賄賂や猛烈な接待の成果が出た。

北京オリンピック(2008)


経済効果は推定で15兆円とされる。
インフラや競技場建設で5兆円使ったが、
入ってきたカネは少なく大赤字である。
しかし、「大成功」といっていいだろう。

発展途上国というイメージの払拭に成功。
中国は名実ともに大国の仲間入りができ、
「世界の工場」として世界中から仕事を受注できた。


(cited from “superJチャンネル”)
式で独唱した少女は
「天使の歌声」と評判になった。
しかし、実は口パク。
ルックスの良いコを舞台に立たせ、
裏で上手なコに歌わせていた。
後でバレてボロクソに叩かれたが、
そのあたりの演出も中国らしい。

ロンドンオリンピック(2012)


建設費が8割を占め、予算を大幅に上回ってしまった。
経済効果は1.5兆円程度と試算されている。

観光需要も上がらなかった。
オリンピック目当てで訪問者は増えたが、
周辺観光をしなかったので観光地は5%収入が減った。
ただし一定の刺激にはなったようで
消費は10%伸びた。

とはいえ、
かかった経費に見合う利益を上げられず、
経済的には期待外れとなった。

アテネオリンピック


2002年にユーロ加盟により、
資金調達が容易になった途端、国債を発行しまくった。
高速道路・新国際空港・地下鉄などを
1兆円借金して作りまくった。


アテネ五輪におけるこの借金が
ギリシャの財政破綻のきっかけとされる。
オリンピアに五輪が戻ってきたことで、
ギリシャ人の誇りは満たされたが、
高い代償を払うことになった。

まとめ

1964年東京オリンピックの日本は、
まだ先進国になりきれておらず恩恵は大きかった。
対して2020東京オリンピックは
先進国に成りきった後であり恩恵が小さい。


(cited from “Tower of the Sun“)
オリンピックとまったく同じ構造のイベントに
「万国博覧会」がある。
日本初の東京オリンピック(1964)直後の
大阪万博(1970)では大阪が生まれ変わった。
しかしその後の万博は税金で業界が設けただけで、
イベント自体はパッとしなかった。

一部の業界はボロ儲けできるだけで、
一般人にはほとんどメリットがない。

「関連業界・政治家・マスコミ」の3点セットが
お祝いムードを無理やり流行らせている。
日本国民がシラけた目でみるのは、当然だ。



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