日本は「世界一の人魚大国」だった!
人魚は女(マーメイド)、
半魚人は男(マーマン)というイメージがある。
女性は美しく、男性は醜い姿。
これは世界で共通した認識である。
ここでは日本の9伝説、世界の11伝説を示す。
(https://morunuma.keymary.net/mermaid1/より引用)
(VAMSHARE.comより引用)
人魚のミイラ
日本には人魚のミイラが存在する。
江戸時代には猿と魚を合体させて
人魚のミイラを作る職人がいた。
見世物小屋で人気だったから、
けっこう儲かったらしい。
今みたいにネットでネタバレがないので、
みんなが本物と信じ込んでいたのだ。
西洋の専門家も騙された
西洋においても日本製人魚が評判となった。
日本から持ち帰った人魚は「本物」と
信じ込まれ、専門家すら見抜けなかった。
また創作だとバレた後でも
あまりにリアルさに人々は押しかけたため、
日本の職人技術が絶賛された。
海外でも金儲けに
(https://www.pinterest.jp/pin/832180837365036973/より引用)
日本の漁師がfuji islands(富士諸島?)で
上半身が人間、下半身が魚の生き物を捕まえた。
ポスターには美しい日本女性の人魚が
描かれている。
ところがギッチョン、
実際に展示されていたのはキモい生き物であった。
このギャップが人々の興味をさらに引き付け、
見物人が殺到して大儲けできたらしい。
東日本の人魚
人魚といえば、
福井県の「やおびくに」である。
静岡県の大型人魚も紹介する。
福井県
日本で最も有名な人魚伝説に、
八百比丘尼(やおびくに)伝説というのがある。
654年……斉明天皇の時代。
漁師が下半身が魚、
上半身が人という生き物を捕まえた。
それは「竜宮の土産」として捌かれ、
料亭でふるまわれた。
その肉を食べた娘が不老不死を手に入れ、
不老(八百)の尼僧(比丘尼)となった。
長生きし過ぎで孤独死という
バッドエンドの昔話である。
静岡県
(https://morunuma.keymary.net/mermaid1/より引用)
天照教が所有するビッグサイズ人魚である。
体長170cmあり、生存中は3mと推定。
飛鳥時代に琵琶湖から出てきて
聖徳太子に殺生の恐ろしさを語ってから
死んだとのこと。
聖徳太子は実在しなかったらしいけど……
とうほぐの人魚
頭が2つあるタイプが流行っていたらしい。
青森県
(https://morunuma.keymary.net/mermaid1より引用)
八戸市博物館には双頭の人魚が
展示されている。
岩手県
(https://womokagedo.exblog.jp/12390623/より引用)
ある寺で発見されたミイラ。
東北では双頭が流行ったのだろうか。
北海道
(https://www.pinterest.com/gregblakley/mermaid-wall-art/より引用)
「アイヌソッキ」という人魚に似た生き物が伝わる。
この肉を食べると長生きできるとのこと。
西日本の人魚
西日本は当時日本の中心であった。
そのため、多数の人魚が見つかっている。
大阪府
(http://blog.sina.com.cn/s/blog_66debe000100lbnq.htmlより引用)
堺市の商人が中国から買って
瑞龍寺に奉納した。
体長は120cmと中サイズ。
この寺には河童や竜のミイラもあるらしい。
人面魚
(https://www.waseda-shop.com/pdetail228/より引用)
1800年に大阪で釣り上げられた。
体長は1mで顔だけが人間の
人面魚であったとのこと。
(https://netacheck.com/jinmengyo-ima-yamagata/より引用)
ちなみにオレも人面魚を見たことは何回もある。
和歌山県
(https://morunuma.keymary.net/mermaid1/より引用)
高野山のふもと「仁徳寺」で発見された。
1400年前の推古天皇の時代に
琵琶湖近くの蒲生川で捕獲されたらしい。
和歌山県の文化財に指定されている。
こちらは体長60cmとスモールサイズである。
不老長寿・無病息災を願う信仰の対象であるが、
妖怪でもあり、その魂を鎮めるために
寺に安置されている。
大分県
(https://blogs.yahoo.co.jp/eigajin/3183277.htmlより引用)
魚人のミイラもあった。
別府の八幡地獄(1955年閉館)に展示されていたが、
閉館時に廃棄処分されてしまい、現存しない。
石垣島
(https://ja.wikipedia.org/wiki/ザンより引用)
上半身が美女、下半身が魚の「ザン」という
人魚が伝わっている。
海に打ち上げられたザンは漁師に捕えられ、
不老長寿の薬として料理されそうになる。
一部の村人が逃がすと、
津波が来ることを教えた。
間もなく巨大な津波が押し寄せてきて、
そのことを知った村人だけが助かった。
これが八重山地震津波(明治8年)だったとのこと。
日本では人肉食
一方、日本においては究極の肉食を
暗示している可能性が浮上する。
ひょっとしたら日本の人魚は、
人間を魚と見立てて食べることで
「人肉食」を正当化する意味があったのかもしれない。
人魚が盛んに作られていたのは江戸時代である。
ちょうど肉食がタブーの時代であった。
イノシシは山鯨、ウサギは鳥として
屁理屈でひっそり食べられていた。
(今でもウサギは1羽2羽と数える)
その勢いで、人を人魚として食べていた可能性がある。
兵糧攻めの戦場や飢饉では、実際に人を食べていた。
一番人気は、脳ミソ。
プルプル触感で大変人気があり、
死者が出ては頭をカチ割って、
皆で奪い合っていたという。
不老長寿の薬
単なる魚の干物を長寿の作用がある「人魚の肉」として
成金バカに高値で売りつけたら……
かなり旨みのある商売である。
日本中で人魚詐欺が流行り、
人魚=不老長寿の薬として話が広まった、
そんな可能性も考えられる。
元祖人魚
西洋では美しい妖精のイメージであるが、
実は不吉なシンボルである。
闇の生き物であり、バッドエンドになる。
イケメン半漁人とブサイク人魚のラブロマンスは、
今のところないようだ。
ギリシア神話(人魚の元祖)
ギリシア神話に登場する「セイレーン」という
鳥人間が人魚の元祖である。
上半身が人で、
下半身は鳥の姿をしている。
岩礁で甘い歌声を放ち、
船員が近づくと食べてしまう。
近くの島には食い殺された船人の骨が
山のように積み上げられていたという。
いつの間にか下半身が魚に変わって
人魚の姿で後世に伝わった。
カリブの海賊
パイレーツオブカリビアンにおいても、
キリシア神話のセイレーンに近い人魚が
登場している。
(パイレーツオブカリビアン/生命の泉より引用)
美しい姿で油断させているが……
(パイレーツオブカリビアン/生命の泉より引用)
実は海に引きずり込んで食べてしまう
獰猛な生き物である。
スタバのマーク
(スターバックスコーヒー社より引用)
スターバックスコーヒーのロゴもセイレーンであり、
消防車などのサイレンの語源でもある。
ヨーロッパの人魚
ヨーロッパの人魚は
美しい姿をしている。
デンマーク
(https://blogs.yahoo.co.jp/takadiver2007/61081828.htmlより引用)
アンデルセン童話に「人魚姫」がある。
溺れた王子を助けた人魚は、
魔女に頼んで尻尾を足に変えてもらった。
ところが王子に隣国の姫との縁談が持ち上がった。
王子をナイフで殺せば、その返り血で人魚に戻れる……
王子は命の恩人を見捨てて、他の女と結婚する。
しかし、愛する王子を殺すことができずに
自分が泡となって消えてしまった。
アイルランド
(https://ja.wikipedia.org/wiki/メロウより引用)
「メロウ」と呼ばれる伝説の人魚がいる。
全身緑色をしており、
天変地異を起こすといわれ、
不吉の象徴として扱われている。
人間の男と子供を作ることもある。
子供にはウロコや水かきがある。
イギリス
(VAMSHARE.comより引用)
ノーフォーク州の海岸に人魚の死体が
打ち上げられていた。
近くには自然保護公園に指定された海域があり、
ハイイロアザラシが多数生息しているので
アザラシの死体であるという意見が多かった。
(VAMSHARE.comより引用)
どう見てもアザラシじゃないだろ。
ノルウェー
メスは「ハルフゥ」と呼ばれる。
嵐を呼ぶので、
船乗りたちに恐れられる存在である。
一方、オスはハーマンと呼ばれ、
人間たちに友好的である。
ドイツ
(https://4travel.jp/travelogue/10514108より引用)
「ローレライ」の伝説がある。
ある美女が恋人に裏切られて絶望し、
ライン川に身を投げる。
妖精になった彼女は、その怨念で
ライン川を通る船を沈没させた。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/ローレライより引用)
実際、ローレライという岩がある場所は
急流な上に多くの岩が水中に隠れている。
昔から船の難所であり、よく沈没していた。
フランス
「メリュジーヌ」という蛇女の伝承があり、
人を襲うというよりは、悲恋の対象である。
ある女性が上半身が人間、
下半身が水蛇になる呪いをかけられた。
正体がバレたら一生呪いが解けない。
人間の男と結婚したが、正体がバレてしまう。
夫から「化け物女」と言われ深く傷ついて
川に姿を消した。
世界の人魚
世界の人魚は醜い姿が主流である。
南米
「イアーラ」という人魚が伝わる。
美しいインディオの娘が
ヒョウに襲われて川に逃げ込み、
人魚に姿を変えた。
恋人の男と川に消えて幸せに暮らしたという。
人魚にしては珍しくハッピーエンドである。
アラビア半島
(https://www.excite.co.jp/news/article/Real_Live_21883/より引用)
「アデンの人魚」として知られる。
1939年(第二次世界大戦開戦)に
アデンで捕獲されたとのこと。
西洋的な美女系人魚ではなく、
日本的な化け物系人魚である。
パプアニューギニア
「リー」と呼ばれる伝説の生き物が知られる。
人魚というよりは、半魚人である。
中国
(KDNET.netより引用)
中国では今も生きた人魚を目にすることができる。
水質汚染で藻が大量発生した海を歩く人魚。
日焼け対策(顔のみ)もバッチリ。

繁殖と捕食
人魚の繁殖行動や捕食行動について
科学的に考察する。
人魚には「人間タイプ」と「魚タイプ」が存在する。
西洋は美しい人間タイプ、東洋は醜い魚タイプが一般的だ。
人間タイプは哺乳類と考える人が大多数である。
しかし、どちらも魚類である可能性が浮上した。
哺乳類か魚類か
一般的には尾で判断する。
イルカやクジラ、オットセイなどの哺乳類は水平、
魚類は垂直である。
そのため、
西洋の人魚は水平なので哺乳類、
日本の人魚は垂直なので魚類と判断されがち。
ところが、
そんなに単純な話ではなかったのである。
繁殖の仕方
基本、人魚はメスだけの群れとして描かれる。
姿は美しく、性欲の対象であった。
だとすれば繁殖には、人間のオスが必要なはず……
上半身がオッパイネーチャンなので、
下半身が魚でも容易に発射は可能である。
しかし、肝心の「穴」がない……
キスしてオッパイ吸っていざ本番!のタイミングで、
フルボッキのまま焦って右往左往という
大失態を犯すことになる。
実は人間のオスはトランス状態になると、
この状態においても発射しないと、気がすまない。
その習性を利用している。
結局、自分の手でシゴいて発射するハメになる。
なぜ、そんな目に合わないといけないのか?
当然である。
そのようにできているのだから。
まず人魚が卵を産み落とし、
その人魚を見ながら人間のオスがシコッて
精子をかけるだけという繁殖方法だからだ。
実は、この方式は科学的な説得力がある。
ギンブナ方式
(https://zukan.com/fish/internal16より引用)
ある地域のギンブナにはメスしかいない。
(http://www.herabuna.jp/より引用)
そのため、
別種のオス(ヘラブナなど)と交尾する。
メスの卵に別種の精子がアタックすると、
細胞分裂が進んで赤ちゃんが産まれる。
これは刺激だけを利用するので、
受精はしない。
つまりギンブナとヘラブナの交配種でなく、
母親と全く同じ遺伝子をもつクローンが産まれる。
つまり、メスだけが産まれる。
だから、人魚にはメスしかいないのである。
人魚に美女しかいない理由
これも「ギンブナ方式」説明できる。
ブス人魚には人間のオスは近づかないから
繁殖不可能であり、子孫は途絶える。
(それ以前に、自家発電による発射が不可能である)
仮にブス専・デブ専の人間のオスや
溜まりに溜まって穴が開いてりゃなんでもいいという
海の男がたまに来ても、それは少数派。
全体として人魚のルックスは
美形に進化し続けるはずだ。
さらにギンブナ方式であれば、ブサメンのDNAは入らない。
美女のクローンだから、当然美女が生まれる。
人魚は自然と美女ばかりになっていく。
娘は、父親に似やすい。
美人の奥さんとブサイクな夫と、娘の家族。
そのケースで娘の顔は、
奥さんの基本ベースが崩れてしまう。
皆さんも見たことがあるだろう。
美人の奥さんがお父さんそっくりのブサイク娘と手をつないで
仲良くショッピングモールを歩いている姿を……
ギンブナ方式による繁殖は、
そういった悲劇を防ぐ役割もある。
人魚は魚介類だった
卵生ということは、乳で育つわけではない。
つまり哺乳類ではない。
そう、あのオッパイは授乳のためではなく、
人間のオスを引き寄せるためだけの肉塊なのである。
自然界ではよくある、擬態なのだ。
人魚は魚類に近いといえる。
いや正確に言うと、魚介類である。
魚介類であることは、食事方法によって説明できる。
捕食活動
魚を採って食べる場合、
西洋の人魚のフォルムでは泳ぐスピードが遅すぎて
逃げる魚を追い回すことは不可能。
上半身の抵抗が大きすぎるからだ。
(https://kurashi-no.jp/I0017874より引用)
よって捕食はクリオネ方式にならざるを得ない。
(https://zappy-zatsugaku.com/archives/941より引用)
カワイイ姿でゆっくりと静かに近づき、
油断した魚をバクッと食べる。
これはタコイカ貝の食事方法なので、
西洋人魚は、魚類というより魚介類である。
(漫画「寄生獣」より引用)
イメージとしてはこんな感じ。
交尾を終えた人間のオスは用無しである。
カマキリのオス同様、
交尾後に食べれらてしまうと予測できる。
この方式は、生殖と食事を同時に行うことができる。
しかも交尾相手から近づいてくるので、
速く泳げない人魚にとって非常に合理的である。
人魚「人間は捨てるトコないからw」
ジュゴン
ジュゴンには、人魚のすべてがある。
・鳴き声を出す(=歌う、喘ぐ)
・食べられる
・ヤレる(=女)
インドネシアの漁師には、
ジュゴンとヤる風習が実際にあった。
大航海時代にはヨーロッパから多数の船が
アジア海域に渡来していた。
船員たちは男だけ……
相部屋なのでシコるにもシコれない。
長旅で相当、溜まっていたはず。
周りに女はいないが、ジュゴンが泳いでいる。
見てるとなんだかムラムラしてくる動きや形だ。
船員たちが周りの漁師の真似をして
ジュゴンを捕まえてコトに及ぶのは
当然の結果である。
ジュゴンがいない地域、つまり欧州で
その土産話を聞いた人々は、
下半身が魚みたいな生き物とヤッた……
下半身が魚でボッキできそうな生き物……
上半身は女で裸……
自分もヤッてみたい……
きっとそんな生き物を想像したはず。
それが西洋人魚の原型ではなかろうか?
泡
ステラーカイギュウは乱獲により、
発見から27年で絶滅させられた。
オタリアの乱獲で骨の山を築いたこともある。
人魚が泡と消えてしまうのは、
今まで殺しまくった海獣の例えかもしれない。
バッドエンドや不吉の象徴は、
その後悔の念を暗示しているのかも。
シレノメリア
シレノメリア(人魚症候群)という、
両足が完全に癒着した奇形がある。
アシカやイルカなど、
海獣類の尾にそっくりである。
生活の場を陸から海へと戻した哺乳類の、
進化の過程を感じることができる。
人魚とは、シレノメリアの女性かもしれない。
白イルカ(ベルーガ)
(https://news.mynavi.jp/article/20150810-a052/より引用)
北極海などの寒い海に
体長5mの白イルカがいる。
(https://www.reddit.com/r/pics/comments/8omscz/throughout_history_sailors_have_mistaken_beluga/より引用)
白イルカの脇腹には、贅肉がある。
これが人間の足にそっくりである。
白く美しい姿といい、
人魚の原型として有力な候補といえる。