最近、妙にカラ揚げ屋の開店が目立つ。
なぜこんなに増えているのか?
開業資金も原価も経費も安いからだ。
もう1つ理由がある。
皆が”安くて旨い物”を求めてブタ化一直線だから。
それはどういうことか?
流行りのカラ揚げはメシのオカズではない。
その正体はカロリーオバケの
ファストフードだった……!
分解!
安くて旨いカラ揚げ……
旨いことは旨いのだが、妙に油っぽいし、
肉々しさというかジューシーさに欠ける。
そこでカラ揚げを分解してみた。
すると……!
ダウンジャケットのようなブ厚い衣の中に
細い肉が申し訳なさそうに包まれていた。
まさか……!と思って全部分解してみた。
想像していた通り、ブ厚い衣で
ボリュームを出してコストダウンしていた!
恐ろしいほどの油を吸っていたので、
コロモは剥いで捨てた。
これでは肉でなく衣を食っているようなもの。
オカズではなくスナックを食うようなもの。
小麦粉(炭水化物)を油で揚げて食う……
まさにブタのエサ……!
こんなのを丸ごと1コ食ってしまったら、
平日のランニング2~3kmが台無しになる。
栄養指導
なぜ、こんなことを気にしたのか?
オレは健康診断でひっかかり、
栄養士の食事指導を受けるハメになった(泣)
栄養士「カロリーオーバーですね~」
オレ「旨いモノってカロリー高いスよね」
栄養士「まずは揚げ物を控えましょう」
オレ「脂が旨いんスよw」
栄養士「……我慢できませんか?」
オレ「できません!」
栄養士「オカズを拳1つ分我慢しましょう」
オレ「拳1つって、半分じゃないスかw」
1時間の栄養指導を終え、しばらくの間、
定期的な体重チェックや食事チェックが入る。
と、いうわけでカロリーを気にしているのだ。
安い旨い多い
たしかに衣が厚い唐揚げは安くて旨くて大きい。
衣自体は小麦粉の塊なのでタダ同然であり、
店側にも旨味があるアイディアだ。
しかし、とてつもない代償を払うことになる。
それが食べる者の”ブタ化”だ。
開業しやすい
カラ揚げ屋は開業しやすい。
狭い店舗にフライヤーその他だけで設備は整う。
衣をつけて油で揚げるだけ……バカでも作れる。
200万円の開業資金で10坪の店舗を構え、
1人の店員で利益は月50万円ほどが目安。
鶏肉は業務用だと1コ分10円くらいで激安。
バイト君を雇って2~3店舗回せば、
あっという間に1000万プレーヤーである。
原価で1コ15円の唐揚げを150円で売るので
立地が良ければボロ儲けになる。
廃棄したとしても痛くも痒くもない。
一体、なぜそんなに原価が低いのか?
衣でコストダウン
”衣”で儲けるのだ。
アレはカラ揚げ屋を装った”衣屋”なのだ。
”鶏のカラ揚げ”の主役は衣だった……!
カラ揚げをブ厚い衣にするとどうなるのか?
衣が膨らんで大きくなるから情報弱者を騙せるし、
鳥の旨味や脂を吸って美味しくなる。
鶏肉だと思わせつつ、衣を食わせれば、
かなりのコストダウンにつながる。
”安くて旨い”の正体は、カロリーオバケだった!
”安い”には”ブタ化”という大きな代償が待っている。
貧乏はデブりやすい
フライドポテトでもステーキでも満腹にはなれる。
貧乏なアメリカ人は、安くて旨いファストフードや
炭水化物で腹を満たすので、ブタ化しやすい。
リッチなアメリカ人は、ステーキなどの高価な
タンパク質を食べられるので、ブタ化しにくい。
同じ現象が、食の欧米化により、
日本でも巻き起こっているわけだ。
騙されないために、どうすればいいかって?
答えは簡単。
揚げ物は味や値段、量でなく”衣”に着目することだ。
これは唐揚げだけでなく揚げ物全てに言えること。
薄い衣で誤魔化しのない揚げ物を出すような、
良心的な専門店やスーパーもある。
そういう店を発掘しておこう。