ヒグマには逆効果!?「高音低音の2種類」登山に熊鈴は効果なし?

熊鈴は効果あるのか?

熊よけの鈴は効果あるのか?

プロ登山家や猟師でも意見が分かれる

2016年、秋田で熊よけ鈴を持ったジジババが
連続して4人食われた事件が記憶に新しい。

とはいえ、熊に人間の存在を知らせて、
出会い頭の事故防止に効果を期待できるのは確かである。

熊鈴は逆効果の場合も

熊にこちらの存在を知らせるのは
かえって危険であるとの考えもある。

熊よけが「熊寄せ」に


人間の残した残飯や生ゴミの味を覚えた熊
かえって人の気配に寄ってくるという意見もある。

人間の食べ物の味を覚えさせないために、
食べ残しを山に埋めないことが鉄則である。

効果というよりは、期待


聞きなれない人工音を聞かせれば
熊が逃げてくれるであろうという
期待に過ぎない

あくまでも確率を下げるだけ

熊は突発的に出会うと攻撃しやすい。
鈴を鳴らしておけば
熊に注意を促して突発的な「こんにちわ」
防ぐ効果は期待できそうだ。

ただし、
冬眠明け・母子連れ・冬眠失敗・人食い……
このあたりは鈴を含め熊対策が通じない。

科学的な根拠はない

しかし、
昔からの知恵で鈴が使われてきたのも事実。

人間の存在を知らせることで
警戒心の強い野生の熊は、
避けていくことの方が多いのだろう。
無いよりはマシなのは確か。

大人の熊には効果高め

大人の熊は明確な目的がなければ
人を襲うことはない。

人間が恐ろしいことを知っているので
鈴の音が聞こえれば熊の方から遠ざかる傾向にある。

若い熊には効果ない場合も


親離れしたばかりの1~2歳の熊は
まだ好奇心が強く、人間の怖さも知らない。

そのため、
人間の存在を知らせても恐れない場合や、
好奇心で近寄ってくる可能性もある。

熊さんこんにちわ


登山道から離れた場所は熊の縄張りであり、
鈴の効果は期待できない。

山菜採りなどで至近距離で出会い頭に遭遇すれば
人間の怖さを熟知した成獣ですら襲ってくる。

沢では無効

沢の音で鈴の音がかき消されてしまう
渓流だと釣り人と熊さんが
「こんにちわ」をすることが多い。

熊鈴には2種類ある

ジャラジャラなる丸型タイプと、

キーンキーンと響く釣鐘タイプ

熊は低音に鈍感で、高音には敏感とのこと。
キーンキーンとなる釣鐘タイプの方が
高い音で遠くまで響くのでオススメ。

騒音が迷惑と感じる登山者も多いので、
音を止められるタイプがよい。

迷惑な場合も


野鳥のさえずり、葉と葉がすり合う音、
沢の水音、自分の足音……

音を楽しんで無心になっているところに、
鈴の音が響くと森の静けさが台無し
耳障りであり、迷惑この上ない。

熊鈴は人がよく通る登山道では不要とされる。
そんな場所でガラガラ鳴らせば
確実に内心ヒンシュクを買っているし
口に出して注意されることもある。

騒音オバちゃん

家族でトレッキングしていると
デカい声でバカ笑いしながら
鈴をジャラジャラカラコロ鳴らしている
オバちゃんの群れをたまに見る。

山小屋の休憩所や駅・ケーブルカーの中で
鳴らしているケースも。
人が多いところでは鈴を鳴らさないのが常識。

「熊」とは?


漢字は「能のある四つ足:熊」と書く。
知能の高いだけに1頭1頭の性格は
多様性に富む。

目は悪いが、鼻と耳は優れている

熊の性格

臆病・慎重・神経質・
大胆・無警戒・無神経・
好奇心旺盛・攻撃的……

地域や個体で性格が大きく異なるので
万能な熊対策は存在しない。
同じ地域でも里山の熊と奥山の熊では
生態・性質が異なる。

一方、
人間は山菜採り、登山、渓流釣り、キノコ採りなど、
どこにでも同じ感覚で行ってしまう。

ここに、熊対策の難しさがある。

臨界距離

通常は12m。母子熊は20m。

これ以上近づくと熊は危機感から
攻撃してくることがある。
15mくらいの距離はたったの3歩
わずか1~2秒で詰められる。

前足とツメ


前足は筋力が発達しており、
強力な爪がある。
ツメは固く鋭い。
被害のほとんどはツメによるもの

猛獣にふさわしい腕力もある。
1.2mのツキノワグマでも
馬の首を一撃で折る腕力があり、
2mのヒグマならネコパンチで首がもげる。

熊にとって人間の体など
紙細工のようなもの。

人身事故の件数

毎年数十件起こる。
多い年では100件を超える。

被害の半数以上は東北地方で、
8月に多い。

そのうち死者は、
ツキノワグマ、ヒグマがそれぞれ
毎年1~2名である。


ドングリ類が豊作な年は特に多い。
出産ラッシュが起こって
危険な母子熊が増えるからだ。

母熊は最も危険


子連れの母熊は子熊を守るために
決して逃げない

ブォーンブォーンという地鳴りのような
鳴き声を発したら、威嚇されている。
速やかに立ち去らないと襲われる。

子熊は人を恐れない


人の怖さを知らない小熊は
鈴があろうが近づいてくる。
そこに母熊がついてくる。

ただでさえ子育てで母熊の注意は散漫である。
鈴の音を聞き逃す確率も高い。
母子熊には鈴の効果が弱いのだ。

基本の熊対策

最近の熊は車の音などで
人工音に慣れてしまっており、
既存の熊対策の効果は弱くなってきている。

マタギの数も減っており、
人間の恐ろしさを学習する機会も減っている。

「後ずさり」が鉄則


熊と出会ってしまったら、
チラ見しながら後ずさりするのが鉄則。

じっと目を合わせると熊にストレス
与えてしまう。

また急な動きは熊を興奮させるので
ゆっくり動く。

複数で行動する

1人だと襲ってくる熊でも
複数の人間を確認したら逃げていく場合が多い。

鈴・ラジオ・爆竹・笛

音で存在をアピールすることで
熊の方から避けてもらう。

ただし、逆効果の場合あり
特に若い熊ほど好奇心が強く、
珍しい物に近づいてきやすい。

残飯や生ゴミを捨てない


人間の食べ物の味を知った熊
人間に近づいてくる。

餌付いた熊には鈴が逆効果になりやすい。

蚊取り線香

虫よけと熊よけの一石二鳥になる。
夏は特に有効。

出没警報

最近熊が出たとされる地域には
絶対に近づかない。

日中に行動する

熊が活動する早朝や夕方~21時は避ける。
日中なら出会う確率は低い。

笛やラジオは?

熊は笛よりも鈴を認識しやすい。
笛を移動中にずっと吹き続けるのは困難であり
鈴の方が有用な熊よけといえる。

ラジオは迷惑でうるさいので
山奥の作業員など仕事中ならよいが、
登山中はやめた方がいい。

火を炊くのは?

熊は火を怖がらない。
火を見せても追い払う効果はない。

熊撃退スプレー


命中させるには精神力と技術が必要。

ただし、
武器を持っているだけで安心し
冷静になれるという心理的な効果は高い。

効果は絶大


命中させれば、だが。

有効射程距離5m。
噴射時間5秒。

突進してくる熊を冷静に見て、
素早く安全装置を外し、
顔面に命中させることができるだけの
精神力と技術が必要。

練習が必須である。
成分が入っていない練習用がある。

やってはいけないこと

熊と鉢合わせたときにNGな行為がいくつかある。
パニクってそうしたくなる気持ちもわかるが。

走って逃げる

これは自殺行為である。
逃げる動物を追いかける本能がある。

熊は時速50kmで走る。
50m離れていても3~4秒で追いつかれる。
追いかけられたら逃げても無駄だ。

死んだふり

死肉や腐肉は普通に食べる。

ただし死んだふりで助かった例もある。
熊を刺激しない、という意味では
走って逃げるよりはるかにマシ。

大きな声を出す

いきなり大声を出すと熊を刺激する。
叫び声は熊に取ってストレスとなり、
去るつもりだった熊の気が変わってしまう。

ただし、
数メートルの距離で威嚇されたら
こちらも大声で威嚇するしかない。
一戦交える覚悟を決める必要がある。

木に登る

熊は木登りが人間よりも得意である。
人間よりも木登りがヘタなのは
成獣のメタボヒグマだけである。


細い枝でも器用に上る。
特に若い熊は身が軽いのでスイスイ登る。


木の上に登ってドングリや若芽を食べる。
枝を折ったり寄せたりした熊棚ができる。

ただし、
木の上では攻撃力は弱まるし、
地面よりはるかにディフェンスしやすい。
わざわざ木に登ってまで襲って来ない、
という意見もある。

場合によっては有効かもしれない。

トレランは危険


常に走って逃げている状態なので
熊に見つかったら
追いかけられるのは当然である。

銃も危険

銃を持っている人の被害は多い。
人間が本気で殺そうとしているのは
熊にも伝わり、相手を本気にさせてしまう。
中途半端な場所に当たれば
手負いにしてかえって逆上させてしまう。

銃は遠くから命中させないと意味がない。

頭蓋骨はとても硬いので銃弾が
跳ねてしまう。
熊は心臓を打ち抜かれても1分くらい行動できる
その間に殺されるだろう。

襲われた場合

基本的にはダンゴ虫になる。
熊の威嚇は1撃だけで逃げる場合が多い。
長くても1分くらいで終わる。

それでも攻撃が続く場合、
最後には覚悟を決めて戦うしかない。

ダンゴ虫

ほとんどの傷害は牙ではなく、爪
熊は左利きなので
猫パンチは自分の右側から来る。

死者のほとんどは首に致命傷を受けている。
だから首を全力で守る

体と頭を丸めて地面にうずくまる。
両手を後ろに組み首を守る。
背中はザックが守ってくれる。
腕や手足の大怪我はもう仕方ない。

ひっくり返されたら、
また同じポーズに戻る
そのうち飽きてくれるかもしれない。

ただし、
この方法は食べるつもりの熊には通用しない。
食べるつもりの熊には戦うしかない

覚悟をキメて戦う!

右側を警戒・ガードしつつ、
熊の目や鼻先にパンチを食らわせる。

体を攻撃しても無駄
ぶ厚い毛皮や皮膚があるので
ほとんどノーダメージである。

ひたすら顔面を狙い続けよう。

三毛別事件は小便チビる
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