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【パンデミックとは?】過去の事例11「歴史と死者数」ペスト天然痘コレラ新型コロナ

目立ちたくない

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パンデミックとは?

14世紀 ペスト(欧州人口の約半数が死亡)
16世紀 天然痘(計7000万人が死亡)
19世紀 コレラ(感染者ペストの10倍)
20世紀 スペインかぜ(1億人以上が死亡)
21世紀 新型コロナ(致死率3~30%)

人類が遭遇したパンデミックの
歴史・概要を時系列でざっくり解説する。
近年ではエイズに加えて、
新型インフル、新型コロナと大忙しである。

3段階


Pandemic(世界流行)は、
おおむね3段階で発展する。

古代ギリシャ語でpan(パン)は「全て」、
demi(デミ)は「人々」を表す。
感染症の世界的な大流行を示す造語である。

①アウトブレイク

特定の期間に、特定の地域で、特定の集団に、
突発的に感染が発生することである。
院内感染や食中毒が多い。


たとえば2019年12月に、
新コロが武漢でアウトブレイクした。

②エピデミック

特定の地域から国全体に感染が拡大すること。
古代や中世までは原始的な移動手段だったので
人々が国境を越えることは少なく、
感染拡大は限定的であった。

ところが現代では飛行機と共に、
国境どころか大陸すら容易に越えてしまう。


Created by modifying “COVID-19-outbreak-timeline” ©Metropolitan(CC BY 4.0)
たとえば2020年1月に、
新コロが中国日本韓国タイなどに広がり
エピデミックした。

③パンデミック

「pan(全)+epidemic=全エピデミック」
エピデミックが広がり、
特定の国から大陸を超えて
全世界的に感染が拡大すること。

古代や中世と違い、現代には飛行機がある。
飛行機を使った海外出張や、
LCCを使った海外旅行が盛んであり、
多数の人々が国境を越えて移動する。
医療が未熟だった昔よりも、
医療が発達した現代の方が、
むしろパンデミックに発展しやすい。


Created by modifying “COVID-19 Outbreak World Map” ©BlankMap-World(CC BY 4.0)
たとえば2020年3月には、
新コロがパンデミックした。

フェーズ


WHOによる6つのフェーズを目安とし、
ざっくり示した。

パターンがある

たとえば食中毒は、
フェーズ4(集団感染)がしばしば発生するが、
確認と同時に徹底的な消毒etc.の対策がなされ、
フェーズ5以上に発展することはまれである。

いっぽう季節性インフルエンザは、
どんなに頑張っても、
毎年フェーズ4⇒5に発展している。

インフォデミック

デマが急速に広まって社会が混乱する現象である。

新コロではパンデミックの前に
ネットもマスメディアも新コロで埋め尽くされ、
不正確な情報が拡散するインフォデミックに陥った。
情報化社会の弊害である。


2020年2月末には、
マスクの品薄に便乗し、
「中国での生産が追いついていない」
「トイレットペーパーが不足する」
などとツイッターでデマが拡散した。
翌日朝には、
ドラッグストアに行列ができており、
トイレットペーパーの品薄が続いた。

Panicにならないように


重要なのは、パニックにならないことである。
しかし、「pandemic」という単語には
「panic」の文字すべてが含まれている。

安易に各国がパンデミック宣言を連発すると、
世界中がパニックを起こしかねない。

どんなに感染症が流行っていても
子供は学校、親は職場へ行かねばならない。
休日は家にずっとこもらずに、
外へ出かけたくなるものである。

社会がパニックを起こせば、
必要最低限の活動すらできなくなってしまう。

では、過去のパンデミックをみてみよう。

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ペスト(14世紀)

ペスト菌を病原体とする飛沫感染症である。
トップバッターを飾るにふさわしい、
現代人の想像を絶する感染症である。

14世紀には黒死病が数回、ヨーロッパで大流行した。
ペスト菌が付着した「ノミ」が感染源である。
そのノミをネズミが媒介し人間を感染させ、
人間同士は飛沫感染・接触感染で広がった。

死者


6~8世紀(東ローマ帝国)には、
人口の40%が死亡した。
14~15世紀(中国~ヨーロッパ)には、
人口の1/3~2/3が死亡した。

人口の80%が死亡した都市もいくつかある。
しかも、当時は原因がわからず、
見えざる敵に対し、恐怖に怯えていた。
現場は地獄絵図だったであろう。

中世では全世界の1億人を死亡させ、
世界人口の4.5億人を3.5億人にした。
(死者2億人という試算もある)
2020年は世界人口77億人なので、
単純計算なら新型コロナで死者17億人の
インパクトがある。
スケールが違う……

黒死病の症状

いくつか種類があるが、
「腺ペスト」がメインである。

1.刺された部位(股・脇)にできもの
2.できものが拳大になり、悪寒や高熱
3.内出血による黒い斑点が現れる。
4.毒素で意識が薄れ衰弱死する。


発祥から死亡まで2週間程度だった。
放置すれば死亡率ほぼ100%であり、
治療を行っても30~60%は死亡した。


看病していた人にも
同じ症状が現れ、死んでいく……
そうして広まっていった。

感染経路


1.ネズミにペストが流行する
2.ノミが感染したネズミの血を吸う
3.感染したノミがネズミ⇒ヒト
4.ノミがヒトの血を吸う
5.刺し傷からペスト菌に感染する


そして飛沫感染・接触感染によって、
ヒトからヒトへ拡大していく。

治療

ペストマスクをつけた医者が、
腫れたリンパ節を切除したりしたが、
何をやっても効果はなかった。
そもそも、
何が原因でこの病気にかかるのか
わかっていなかった。

ペストマスク


「香料を吸えばペストに感染しない」という迷信があり、
クチバシ部分にハーブを詰めた仮面をしたので、
怪しい宗教行事のようになってしまった。

ハーブの効果はなかったが、
「詰め物入りマスク」の役目を果たし、
感染率が少しだけマシになったらしい。

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ペストの拡大・トイレ事情

もともと「雲南省の風土病」であったが、
ヨーロッパまで広まった。
当時のヨーロッパは糞尿が垂れ流しだったので、
ドブネズミがペストを街中にバラ撒いた。

拡大ルート

中国からの貿易船でイタリアに渡ったとか、
中央アジアの不作でネズミが
ヨーロッパに大移動したとか、
人間自体がノミを運んだとか、諸説ある。

ここではモンゴルの浸出、
イスラムの天罰、ネコの祟りの3つを示す。

モンゴルの浸出


モンゴルは騎馬民族の国家である。

雲南省をモンゴルが攻め落した後、
ペストに感染して戻り、西に浸出した。
ペスト菌をもつノミが馬に付着し、
ヨーロッパに広まったとされる。

イスラムの天罰


もともとペスト菌は、
クマネズミに流行していた菌である。
ヨーロッパに少なく、中東に多かった。

十字軍が中東に遠征した際、
帰還する船で荷物に紛れて
クマネズミがヨーロッパに移ってきた。

ネコの祟り


ローマ教皇が魔女とネコを
結びつけて考えるようになり、
「魔女狩りとネコ焼き」はセットで行われた。
ネコが激減してネズミが激増し、
ペストが蔓延したという説がある。

とはいえ、
ペスト全盛期は6~8、14~15、17世紀……
魔女狩り全盛期は16~18世紀であり、
第1回と第2回は時代が合わない。

原因としてはあるかもしれないが、
決定的な要因ではなさそうだ。

当時のトイレ事情


当時のヨーロッパは下水が整備されておらず、
汚水も汚物も垂れ流しであった。
「おまる」を使って大便をし、
家の周囲の溝に捨てていた。
窓から糞尿を捨てる家庭さえあった。

台所とトイレは兼用スペースにあり、
風呂にはめったに入らず、手を洗う習慣もない。

そこをネズミが通って
家のパンなどをかじりに来る。
ノミとペスト菌が人間に蔓延し、
不潔で密集した都会で大流行した。

衛生という概念がない


1894年に北里柴三郎がペスト菌を
発見するまでは原因不明だった。

香港の大流行でペスト菌を発見後は、
見えない脅威が見えるようになった。
加熱や消毒、クマネズミの除去により
急速に収束していった。

しかし、
中世ヨーロッパでは原因がわからず、
神に祈る、御守りをもつ、日光に当たらない、
良い香りを嗅ぐ、風呂に入らないなど
的外れな対策ばかりしていた。

隔離と収束


原因が何であろうと、
伝染病では隔離対策が基本である。
貴族や金持ちは別荘や修道院にこもって
感染を免れる者がいた。

ペストで死者が出たら家ごと燃やしたり、
感染者は隔離されたり、山奥に収容されたり、
閉じ込められて死ぬまで放置された。

抵抗力のない者が死に絶え、
抵抗力のある者が生き残った。
ペストの根絶や対策が功を奏したのではなく、
死ぬ者が残らず死に絶えて、
これ以上死ぬ者がいなくなって収束した。

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天然痘(16世紀)

天然痘ウイルスを病原体とする空気感染症である。
痘瘡(とうそう)とも呼ばれ、
人類史上「最悪」の伝染病である。

30%もの致死率であった一方、
人類史上初めてワクチンの開発に成功し、
撲滅にも成功した。

症状と経過


①空気・飛沫・接触により感染
②1~2週間の潜伏期間後、発症
③約40℃の高熱が出て数日後に解熱
④豆状のできものが全身に広がる
⑤発疹が化膿して40℃以上の高熱が再発
⑥発疹が内臓にまで広がる


Created by modifying “smallpox Wellcome L0032960” ©(CC BY 4.0)
発症より数週間後、治癒するか死亡する。
生き残っても瘢痕が残るため目立つ。

最強の感染力


他の伝染病と比べても非常に強く、
空気感染する上に、
落ちたカサブタでも1年は感染力がある。
毛布などでも数ヶ月生きられる。

ただし、
ヒトへの天然痘は1度感染すれば
永久免疫を得られ、2度と感染しない。

悲劇は繰り返される

大流行すると同時に、
生存者が次々と「永久免疫」を獲得する。
一定の期間の後、収束する。

しかし次の世代は免疫を持たない。
定着した天然痘ウイルスは、
世代交代のたびに猛威を振るう。


Created by modifying “A patient in bed with smallpox” ©(CC BY 4.0)
ワクチン接種を促すポスターもあった。

種痘法


牛痘・ラクダ痘は非常に軽い症状で済む。
そのうえ、できた免疫が天然痘と共通する。
そこで牛痘をあえてヒトに感染させて、
5~10年は天然痘感染を免れる方法が
開発された。

さらに、
感染後でも3日以内に行えば、
症状を軽減することができる。

このワクチン接種は「極めて有効」であった。

撲滅に成功


・目に見える
・ヒトにしか感染しない
・種痘法
この3点から根絶が可能であった。

20世紀中盤では先進各国で根絶された。
20世紀後半には世界中で撲滅に成功し、
1980年にWHOから根絶宣言が出された。

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天然痘の歴史

根絶されたが故に、
現在は誰も免疫を持っていない。
そのため、
生物兵器として使用された場合、
感染力の強さから短期間で爆発的に広がる。

南米アメリカ大陸の悲劇


16世紀にはヨーロッパで猛威をふるっていた。

さらに白人の入植に伴い、
南北アメリカ大陸でも猛威をふるった。
インディアンは天然痘の免疫を持たなかったため、
人口の90%以上が死亡した。

天然痘の大流行により、
アステカ帝国・インカ帝国は壊滅状態となり、
両国が滅亡しスペインが新大陸を制覇した。

征服後も猛威

制服前に2500万人いたインディアンは、
征服後の16世紀末には100万人に激減した。

天然痘の威力を知った白人はその後、
17~19世紀の北アメリカ大陸の征服に使った。
それは故意に天然痘汚染された毛布を配り、
民族浄化するという鬼畜な生物兵器であった。


画像は、天然痘で苦しむ子供である。
これを人為的に行うなど、
原子爆弾以上の所業ではなかろうか……

【950万人虐殺】なぜ?「インディアン戦争」先住民対白人のアメリカ開拓史
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日本の天然痘史

6世紀に朝鮮から伝染しエピデミックが起こり、
蘇我氏・藤原氏の政権にも大打撃を与えた。
奈良の大仏を作るきっかけの1つにもなった。

その後何度も流行を繰り返し、
江戸時代には定着、誰もが罹る病気となる。
天然痘で死亡する天皇もいたほどである。

明治時代


Created by modifying “Smallpox illustration, Japanese manuscript” ©wellcomecollection(CC BY 3.0)
牛痘を使う手法江戸時代に普及したが、
事前の種痘が徹底されていなかった。
そのため、
明治時代にも3度の大流行が繰り返され、
その都度数万人の死者を出している。
北海道でもアイヌ人口を減少させた。

その後、幼児への種痘が義務付けられ激減。
日本では昭和30年(1955年)に根絶された。


Created by modifying “Akabeko0926” ©Wdqh(CC BY 3.0)
ちなみに、
疱瘡神(疫病神の1つ)は赤色を苦手とされる。
「赤べこ」「さるぼぼ」などの赤は、
天然痘を除けを目的としている。

ウイルスの所在


現在はロシアとアメリカの研究所2施設で
厳重に保管されている。
万が一の事態でワクチン製造が必要な場合、
ここから増やして製造する。

しかし、
旧ソ連が極秘に備蓄していたウイルス株が漏れ、
北朝鮮が隠し持っている可能性が濃厚である。

自然界から撲滅はできたが、
地球上から根絶はできていない。
テポドンに乗せて日本上空で大爆発……
そんな事態にならなければいいが。

合成も可能


DNA塩基配列の解析が完了しており、
人工的に作り出すことが可能らしい。

「化学合成したDNA断片から、
痘ウイルスワクチンを生成した」
この技術を応用すれば可能だろう。

テロリストがWHOの規制などに
従うわけがない。
さらに、
天然痘の近縁種が自然動物を駆逐した例もあり、
変異して人間に猛威を振るう可能性もある。

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コレラ(19世紀)

コレラ菌という病原体が起こす経口伝染病である。
19~20世紀にかけて「7回の大流行」を起こした。
先進国では上下水道が発達しており、
世界的なパンデミックは起こりにくく、
途上国でアウトブレイクを起こしやすい。

発症患者数はペストの10倍近くいた。

最強の経口伝染病


コレラ菌に汚染された水や食料を摂取して感染する。
アフリカ・東南アジアでは、一般的な病気である。
感染力は非常に強い。


第1回(1817年)~第6回(1899年)は、
すべてインドのベンガル地方から全世界に広まった。
カルカッタ⇒アジア全域⇒アフリカ
⇒欧米・日本というルートである。

第1~6回

①1817~23年
②1826~37年
③1840~60年
④1863~79年
⑤1881~96年
⑥1899~1923年

1884年、コッホによって
コレラ菌が病原体と特定され、
世界流行を抑えることが可能となった。
しかし、
アジア南部ではコレラは「常在菌」のため、
その後何度も中国・インド・東南アジアで
アウトブレイクはあった。

第7回(1961年)


インドネシア(スラウェシ島)から始まり、
世界中で散発している。
現在も世界中に広まっており、
収束する気配がない。

本来なら単なる常在菌の1つであるが、
文明社会では物流によって、
世界中に運ばれてしまう。

日本

過去6回のパンデミックにおける日本の影響は、
①死者数万人(沖縄・朝鮮⇒九州~東海)
②流行ナシ
③3年流行後、さらに残留コレラで大流行
④~⑤ 死者10万人を超える流行が数回
⑥軍隊内でアウトブレイク(死者4万人)

アジア・アフリカほどの壊滅的被害を免れたが、
パンデミックは日本にも一部、被害が及んだ。

死者


全世界で毎年数百万人が感染し、
死者は数十万人とされるが、
途上国に多いため把握できていない。

現代の先進国では稀な病気である。
いまの日本においては、
上下水道が普及しているので
コレラのパンデミックはまず起こらない。
抗生剤や輸液の点滴はどこでも受けられるので
死者もまず出ない。

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コレラの症状

数時間~数日の潜伏期間の後、
1日数十回、合計で数十リットルもの、
「猛烈な下痢」を起こす。


コレラ患者の便は、
米のとぎ汁のような白い粥状をしており、
特有の甘くて生臭いニオイがする。

腹痛・発熱はせず、低体温になり、
脱水により衰弱死する。

性質


糞便中で数週間、水中で数日は生存できる。
衛生状態の悪い途上国でアウトブレイクしやすい。

感染すれば必ず発症するわけでなく、
胃酸に弱いので胃が丈夫な人は軽症が多い。

コレラ様顔貌


極度の脱水により、体全体が干からび、
皮膚が乾燥してたるみ、シワが寄る。

声はかすれ、目はくぼみ、
手は洗濯婦のようになり、
全体的に老人のようになる。

治療


他の伝染病と違い、
治療は簡易かつ安価にできる。
大量に失った電解質と水分を補給するのが
治療の基本となる。

抗生物質と大量の電解質を
点滴または経口投与することで、
死亡率は2%以下になる。

ところが、
何も処置しないと死亡率は80%と非常に高い。
たとえ近くに病院がなくとも、
WHOが推奨する手作り経口補液を飲めば
非常に高い効果があるので実践したい。
スポーツドリンクや大量の塩水を
飲みまくるだけでも、死亡率は大きく下がる。

感染予防


Created by modifying “Water at Boil” ©Angelsharum(CC BY 3.0)
特別なものを使わなくとも、
加熱や熱湯消毒、手洗いが有効である。
経口感染であるため、飲食に注意する。
生モノ・生水は避けて加熱する。

法定伝染病


日本では法定伝染病であり、
途上国への海外旅行で感染するが、
適切な対応をすれば想定外の事態とならない。

通常の接触では染ることは少なく、
患者の排泄物が最大の感染源となるため、
下水道が完備されている日本では脅威ではない。
ただし、
健康保菌者が菌をバラ撒くおそれがあるので、
注意を要する。

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スペインかぜ(1918)

A型インフルエンザウイルスを
病原体とする飛沫感染症である。

人類が最初に遭遇した
インフルエンザのパンデミックであり、
史上最多の感染者を発生させた。

感染者・死者


Created by modifying “Spanish flu hospital” ©Public Library of Science(CC BY 2.5)
1918~19年にかけて全世界で流行し、
感染者6億人、死亡者は1億人以上とされる。
当時の世界人口は20億人であったから、
全人口の約30%が感染した計算になる。

たった1年で1億人……
1914~18年の第一次世界大戦における
総死者数が2000万人であるから、
いかに急速で多かったかわかる。
スペインかぜで兵士を送れなくなったから
第一次世界大戦が終結したとまでいわれる。

日本の被害


当時の日本の人口5500万人のうち、
感染者は2000万人、死者は約40万人とされる。
軽症者を含めれば、ほぼ全員感染ともいわれる。

1年たらずで40万人もの死者を出したのは、
戦争・災害・伝染病すべてを含め、
短期間で最も多く死者を出した事例である。

鳥フルが原因


鳥インフルエンザが突然変異し、
ヒトに感染できるようになった。
そのため誰も免疫をもっておらず、
世界中で大流行した。

過去に何度もインフルに罹っていた老人は
軽症ですんだが、
類似の免疫を持たない若者の多くは重症化した。
老人がほとんど生き残った一方で、
死者のほとんどは若年者であった。

感染源


感染源は不明である。
フランスのマルセイユとも
アメリカ合衆国ともいわれる。

被害勧告がスペイン発だったため、
「スペインかぜ」と表現される。
決して感染源というわけではなく、
誤解されるスペインは大迷惑である。

タイミングも悪かった


1918~19年は第一次世界大戦の末期であり、
全世界で軍隊・労働者の移動が活発だった。
鉄道や海運・河川などの輸送ルートで
沿岸部から山奥までウイルスがバラ撒かれた。

さらに、
患者と共に医師・看護師が感染してしまい、
世界中で医療崩壊してしまったのも大きい。
この教訓を無駄にしないため、
2009年の新型インフルエンザのワクチン接種は、
医療従事者が優先された。

スペインかぜはどうやって収束したのか?
ペストと同じである。

かかる人間が全員かかって、
死ぬ人間が全員死んだからだ。
そして、抵抗力のある者のみが生き残った。
その子孫が我々だから、
現代でインフルエンザにかかっても
多くは死なずに済んでいる。

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アジアかぜ(1957)

1956年に中国南西部で発生し、香港で流行後、
1957年に世界に拡散したインフルエンザである。

1968年には香港かぜがパンデミックした。

死者数

1918年のスペインかぜ(1億人以上)に比べ、
1957年のアジアかぜ(500万人)は、
少ないように感じる。
日本では6000人程度であった。

しかし、スペインかぜの時代と異なって、
ワクチンや抗生物質が普及している時代であり、
そのわりには多いと考えられる。

症状

特別な症状や合併症はなく、
急激な高熱や関節痛、全身症状など
季節性インフルエンザと同等とされる。

抗生物質の普及により、
合併症である肺炎の治療ができたため
死者数は少なかった。

流行ルート


(https://www.cas.go.jp/jp/influenza/kako_10.htmlより引用)
香港で流行が確認されると同時に、
シンガポール・台湾・マニラでも確認された。
その後アジア・ヨーロッパへ伝染し、
半年で地球上に広まりパンデミックとなる。

わずか3ヶ月で日本へ

アウトブレイクから日本到達まで、
3ヶ月しかたっていない。
アメリカ⇒ヨーロッパ・アフリカに
到達するまで、わずか半年である。

第一次世界大戦中のスペインかぜの時代と違って、
第二次世界大戦後の平和な世の中である。
国家間の交流も活発になっており、
スペインかぜ以上のスピードで伝染した。

香港かぜ(1968)


(https://www.cas.go.jp/jp/influenza/kako_13.htmlより引用)
1968年に発生、50万人の死者を出した。

7月に香港でアウトブレイクし、
9月に欧米まで、翌年に日本・アフリカに到達した。
こちらもパンデミックまでわずか半年である。

季節性インフルとして定着


香港かぜの被害は、
過去に比べてかなり少なかった。

しかし、
収束後に「季節性インフルエンザ」として
完全に定着してしまった……
おかげで、
現在も国内で毎年流行っている。

アジアかぜ・香港かぜ・SARS・新コロ……
みんな香港から世界に羽ばたいている。
香港をどげんかせんといかん。

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エイズ(1986)

20世紀前半にサルからヒトに伝染し、
アフリカ中部から全世界に広まったとされる。

人類史上、
もっとも治療が難しいウイルスである。

発生源


チンパンジーは雑食であり、肉食もする。
とりわけ数種のサルが好物である。

SIV(サル免疫不全ウイルス)が
チンパンジーの体内で変異し、
チンパンジー同士で感染できるようになった。

アフリカ中部ではサルやチンパンジーを
狩って食べる風習がある。

アフリカでもはや風土病

1980年代以降、AIDS患者が全世界で増大した。
なかでもブラックアフリカでは、
全人口の3人に1人が感染した国家まであり
複数の国で平均寿命が大幅な減少した。


Created by modifying “Life expectancy in some Southern African” ©Xed(CC BY 3.0)
アフリカにおける平均寿命の減少は、
深刻である。

ちなみに、
チンパンジーはSIVで死なない。
ここにHIV特効薬のヒントが隠れていそうだ。

アフリカ起源

チンパンジーを狩る際に、
引っかかれたり噛みつかれたりは、
日常茶飯事である。
解体処理する際は血がベットリと付き、
調理する時にも血が付く。

ゆえに、最初の感染者は
ハンターか料理人であろう。


チンパンジーとヒトの遺伝子は98%共通するので、
SIVは容易にチンパンジーからヒトへ感染できた。
その後、
ヒトの体内で進化しHIVとなった。


その場所は、カメルーン南西とされる。

アウトブレイク


ジャングルを通すコンゴ鉄道の建設は
過酷な労働であった。
現地労働者は売春で気晴らしをしており、
半数以上がHIVに感染した。

ジャングルの奥深くでアウトブレイクした後、
コンゴの発展した街「キンサシャ」に辿りつく。
そこでは売春が非常に盛んであり、
病院では注射器をアルコール消毒して
使いまわしていた。

エピデミック


1930~60年代は、
ハイチがコンゴの国家建設を支援しており、
多数のハイチ男性がコンゴ売春婦と遊んだ。
彼らがHIVを故郷にに持ち帰ることになる。

コンゴからアフリカ全土に拡散すると同時に、
海を越えてハイチにも拡散した。
ハイチでは売血所を介して、
急速に、爆発的に広まった。

そして、
1969年にアメリカ合衆国に到達した。

パンデミック


1980年代アメリカにて、
ゲイや血液製剤を使う患者が
珍しい肺炎で死亡しだした。
肺にカビが生えていたのである。

そこである免疫学者が
一定の法則のようなものに気が付いた。
調べてみると、白血球数が異常に少ない。

その後、
1986年にHIVウイルスが発見された。
しかし、時すでに遅し……
アジアでもヨーロッパでも
HIV感染の流行はすでに始まっていた。

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HIV感染から発症まで


放置すれば感染者の99%は、
2~10年でAIDSを発症する。
発症後は、1~3年で死んでいく。

ただし、
発症前の①~③に薬で増殖を抑制し、
10年以上の生存が可能となっている。
(発症後では難しい)

①初期症状


・急激な高熱
・のどの痛み、腫れ
・リンパ(首や脇)の腫れ
・息切れ、息苦しさ
・倦怠感、筋肉痛
・発疹、かゆみ

感染後2週間前後で、
インフルエンザのような症状が発現し、
放置しても1~2週間で自然に軽快する。

判別は難しい

HIVは感染初期に急激に増殖する。
と、同時に体内の免疫が猛反撃するため、
初期症状が現れる。

初期症状が出るのは70%ほどであり、
症状は感染者によって多岐に渡る。
急激な高熱やリンパの腫れは特徴的だが、
初期症状だけでHIVなのか
単なる風邪なのか判別は難しい。

②無症候期


初期症状が終えると、
いったん落ち着く。
HIVの潜伏期間であり、
まだまだウイルスの数が少ないからだ。
ほとんどのHIV感染者は、
感染後は何年も何の症状も発現しない。

短くて2年、長いと10年以上も続く。
しかし、
HIVは着実にその数を増やしていく……

③中期


体内の免疫機能が疲れ果て、
ウイルスの増殖が爆発する時期である。

もはやほとんど反撃できていない。
発熱・ダルさ・リンパの腫れが発現しやすく、
帯状発疹などができやすくなる。
風邪にかかりやすくなり、
治りにくいと同時に再発しやすくなる。

④AIDS発症期


ある日、突然体調が悪化する。

体内の免疫が敗北し、
ノーガードになった状態であり、
もはや自力での回復は不可能……
あと1~3年以内に死亡する。

T細胞の値が200以下(通常500~1500)で、
AIDS発症と診断される。

HIV感染からAIDS発症までは、
数年~10年以上と一定しない。
個人ごとに遺伝子構造や免疫反応が異なり、
持病やウイルスの型も異なるため、
AIDSの症状も発症者によって様々である。

いきなりエイズ

HIV検査をせずに放置することで、
AIDS発症により突然感染を知ることも多い。
全AIDS患者の30%を占め、
50代では約半数が「いきなりエイズ」である。

さらに先進国では珍しく、
日本はHIV感染者が増加傾向だ。
その数はいっこうに減る気配はない……
日本人がいかにHIV検査を受けないか、
を物語っている。

⑤日和見感染


ノーガードとなった体が、
様々な微生物に襲われる時期である。

我々の周りには、
弱毒微生物・非病原微生物・平素無害菌などと
呼ばれる微生物が無数に存在する。
健康体であれば、
これらの細菌、ウイルス、寄生虫、カビを
容易に抑えられ、感染・発症しない。

免疫力が大きく低下すると、
そんな微生物すらも牙をむく。
内臓にまでカビが生えて死亡していく。

最終的には見た目でも判断できるようになる。
口の中に白い斑点(口腔カンジタ炎)ができたり、
カポジ肉腫、カリニ肺炎など23の指標疾患がある。

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増殖と感染経路

AIDSはHIV(ヒト免疫不全ウイルス)を
病原体とする接触感染症である。

免疫細胞を破壊することで、
後天性免疫不全症候群(AIDS)を引き起す。

免疫不全とは?


HIVはヘルパーT細胞という白血球に寄生し、
破壊しながら増殖する。
ヘルパーT細胞は「免疫の司令塔」であり、
HIVに壊滅されることで免疫力が極端に低下する。

HIVとAIDSの違い

HIVはウイルスの名前、
AIDSは病気の名前である。


Created by modifying “Lymphocyte activation simple-ja” ©Mikael Häggström(CC BY 3.0)
HIV(ヒト免疫不全ウイルス)は
ヒトの免疫細胞を破壊し、
微生物に対して「ノーガード」の状態にする。


AIDS(後天性免疫不全症候群)は、
その「ノーガード」となった感染者に
何らかの微生物が感染した病気である。

1つの病気ではないため、
個人個人で経過も症状も様々である。

感染経路

性行為・母子・血液感染の3つである。
血液・精液・膣分泌液・母乳などの
体液を介して、粘膜や傷から感染する。
(唾液では感染しない)

感染力は非常に弱いが、
一度かかれば治癒の見込みはなく、
最もやっかいなウイルスである。

感染確率

コンドーム装着により、
感染確率をほぼゼロにできる。

HIV感染者と生挿入行為を行ったとして、
女⇒男が1%とされる。
中出し行為で男⇒女が3%とされる。
ただし、
出血していれば90%に跳ね上がる。

日常では感染しない

売春やゲイ同志における性行為、
麻薬常習者による注射器の打ち回しが
主な感染ルートである。
日常生活で感染することはない。

男性同士の性行為経験者は2%に過ぎないが、
感染者の90%以上が、その2%に含まれる。
肛門性交は出血しやすく、感染してしまう。

感染と発症

感染者はゲイ同士が多く、
発症者は異性愛者が多い。

異性愛者はHIVの意識が低く、
検査を受けることもしない。
ゲイはHIVの意識が高いので、
検査も治療も積極的だからである。

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HIVの治療

HIVに感染しても、
AIDSを発症するとは限らない。
現代では、感染≠発症なのである。

日本での感染者数

日本では1日3~4人、
毎年約1500人の感染者が発生する。

ただし、
これは検査で陽性になった報告数なので、
検査していない大多数の感染者を含まない。
潜在的にはこの数十倍ともいわれる。

検査


Created by modifying “HIV Rapid Test being administered” ©LGBT Free Media Collective(CC BY 3.0)
血液中にHIV抗体が現れるまでに、
感染後から数週間~数ヶ月かかる。
それまでは検査しても意味がない。

ちなみに、
保健所は無料だが医療機関では有料である。

ワクチン・特効薬なし


非常に単純な構造のRNAウイルスだけに、
次々と突然変異が産まれる。

それゆえ、
ワクチン開発自体が困難である上に、
開発できてもすぐに変異ウイルスが出現し、
無効となってしまう。

治療


Created by modifying “Antiretroviral Drugs to Treat HIV Infection” ©NIAID(CC BY 2.0)
完治させる薬は存在せず、
3剤の抗HIV薬を一生飲み続けることで
AIDS発症を先延ばしにする。

ただし、
同じクスリで耐性ができていくので、
数年ごとにクスリを変更していく。
耐性ができるほど、AIDS発症が早まる。
クスリの飲み忘れで耐性ができやすいため、
決して飲み忘れてはいけない。

費用は総額で25万円程度かかるが、
「障碍者手帳+自立支援医療」で
月1~2万円の負担が一般的である。

「40年」が目安


治療を行わなければ、
HIV感染⇒AIDS発症までの平均は、
10年くらいである。
抗HIV薬による治療を行えば、
40年近く引き延ばすことができる。

現代では、
天寿を全うすることも可能である。
かつては「死の病気」であったが、
現代ではきちんと治療すれば
糖尿病のような「慢性疾患」になりつつある。

ただし、
感染から40年以上生存した例はない。
老化によって免疫力が落ちて
AIDSを発症したときが、寿命である。

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マラリア

マラリア原虫を病原体とする媒介感染症である。
現代では予防も治療も可能な病気であるが、
全世界では毎年4億人が感染し、
約200万人が死亡している。
そのうち、90%以上がアフリカである。

マラリア原虫


細菌でもウイルスでもなく、
寄生虫が病原体である。

三日熱・四日熱・卵型マラリアには
高熱の周期性がある。
熱帯性マラリアには周期性がないが、
重症化しやすい。

マラリア原虫の寄生


Created by modifying “Malaria Parasite Connecting to Human Red Blood Cell” ©NIAID(CC BY 2.0)
赤血球に卵を産みつけると、
卵からかえって赤血球の中で成長する。


中央がマラリア原虫に寄生された赤血球である。
成長した原虫が赤血球を食い破る時に、
高熱に襲われる。
そしてまた、他の赤血球に卵を産む。

種類によってその周期が
2日または3日おきに訪れる。

蚊が媒介する


「ハマダラカ」がヒトの血を吸う際に、
マラリア原虫が侵入する。
20~30匹に1匹がマラリアに感染している。

現地人は何度もマラリアに罹患することで
免疫を獲得しており死亡しにくい。

ちなみに、
アレクサンダー大王・ツタンカーメン・
マザーテレサ・一休さん・平清盛は
マラリアで死亡したとされる。

日本の土着マラリア

戦前には沖縄から北海道まで発生したが、
戦後には撲滅された。
現在では熱帯地方からの帰国者が
年間100人ほど感染する程度である。

ただし、
ヒトにマラリアを媒介できるハマダラカは
世界に100種類もいる。
温暖化により復活する恐れがある。

症状

インフルエンザのような症状を発現し、
高熱・頭痛・吐き気をもよおす。
重症化すれば、昏睡や腎不全で死亡する。

潜伏期間は四日熱マラリアで30日、
他は二週間くらいである。

高熱


Created by modifying “Malaria Patient” ©Rod Waddington(CC BY 2.0)
「三日熱・四日熱・卵型マラリア」は
寒気・震えと共に40℃近い高熱に襲われるが、
1~2時間で消失する。
ここで油断して放置すると、悪化していく。
3回目の高熱は大変危険であり、
死亡する場合もある。

「熱帯性マラリア」は熱が下がらずに
どんどん悪化していく。

予防と治療


Created by modifying “Paludisme” ©Percherie(CC BY 3.0)
予防にも治療にも抗マラリア薬を行う。
ワクチンは実用化一歩手前だが、
まだ開発中である。

予防投与は出発前から開始し、
帰国してから4週間後まで服用する。
1日1回タイプと週に1回タイプがある。

いずれにせよ、
「蚊に刺されない」のが最重要であり、
殺虫剤の散布や蚊帳が有効である。

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SARSとMARS

「SARSコロナウイルス」「MARSコロナウイルス」を病原体とする、
新型肺炎である。

SARS(2002年)は中国とその周辺、
MARS(2012年)は中東地域で流行した。

SARS(重症呼吸器症候群)


Created by modifying “Sars Cases and Deaths” ©Strickla(CC BY 3.0)
①2002年11月 中国広東省でアウトブレイク
②2003年3月 香港で集団感染(エピデミック)
その後、周辺国や欧米に拡大
③2003年7月 WHOの封じ込め成功宣言

SARSコロナウイルスが病原体であり、
中国周辺と欧米の一部まで拡大したが、
そこで収束した。

日本での被害はなかった。

症状

数日~一週間の潜伏期間の後、
38℃の熱・咳・呼吸困難など
インフルエンザに似た症状を呈する。
10%に下痢が見られるのが特徴である。

予後は悪く、重症の後遺症が長期間続く。

死者


中国南部を中心に37ヶ国で、
感染者8000人、死者800人を出した。
致死率は10%とされる。

MARS(中東呼吸器症候群)

2012年に中東地域で流行が確認され、
渡航者の感染で散発的に世界へ拡大した。

MARSコロナウイルスが病原体であり、
ヒトコブラクダが感染源とみられる。

被害

感染者2500人、死者850人であり、
致死率は30%と高い。

韓国では36名の死者を出したが、
日本ではゼロだった。

韓国でのMARS拡大

2015年に発生した「人災」である。

5/4 バーレーン滞在男性が複数の病院にバラ撒く
5/26 隔離対象の家族が香港や中国へ旅行
6/2 濃厚接触者が自宅隔離を無視してゴルフ場へ
6/14 釜山(プサン)で初の死者
同時に、隔離対象者(陽性)が病院から脱走し、
家族と飛行機に乗って済州島に旅行。

10月 消毒効果のない消毒薬の便乗商法が発覚。

その後、追跡調査を諦めて
自己申告に頼る方針に転換したため、
感染経路や感染者数が迷宮入りした。
脱走や便乗商法など国家レベルのコントも、
36人の死者ではシャレにならず、笑えない。

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季節性インフルエンザ

季節性インフルエンザA・B・Cのうち、
パンデミックを起こすのはA型である。
Aは重症化しやすく、B・Cはしにくい。

被害


毎年世界中で流行する冬の風物詩である。
湿度50%以下で流行しやすい。

検査手法が確立しており、
ワクチンも治療薬もあるので、
致死率は0.1~1%と高くない。

1年当たりの被害


日本では1000万人が感染し、
ほとんどは軽症か無症状のままで、
インフルエンザとは気がつかない。

ただし、今は検査キットの普及で
軽症でもインフルエンザと診断がつく。
昔は風邪で済まされた分がカウントされるため、
「見かけ上の」感染者は激増した。

日本では数十万人が重症化し、
死者数千人程度(致死率0.1%)が目安。
インフルエンザだけで死亡するのは数百人であるが、
流行によって増えた死者数は、この数値になる。

全世界では、
数千~数億人が感染し、数百万人が重傷化し、
死者数十万人が目安。

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新型インフルエンザ(2009)

新型インフルエンザウイルスを
病原体とする飛沫感染である。

新型とは、季節性インフルエンザ以外で、
新たにヒトへ感染できるようになった型である。

宣言が空振り


WHO「今、すべての人類が脅威にさらされている」

「パンデミック宣言」がなされたものの、
実際の被害は季節性インフルエンザと大差なく、
想定より小さかった。

欧州議会「偽パンデミック宣言」


欧州議会
「WHOの決定に製薬会社の意向が反映された」

WHOが「汚職まみれの組織」であることが
露呈されてしまった。
それは武漢肺炎(COVID-19)でさらに露呈される。

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新型コロナ(2020)

WHO
「特定地域を連想させる名称は好ましくない」

本来ならば「武漢肺炎」と呼ぶべきだが、
大人の事情wでCOVID-19という、
よくわからない病名になった。

武漢から世界へ


©OpenStreetMap contributors(www.openstreetmap.org/copyright)
武漢の旅行者・渡航者から全世界に拡大した。

殺傷力は季節性インフルの10倍であり、
深刻な肺炎にかかりやすいのが特徴だ。

致死率


MARS(30%)>SARS(10%)>
新コロ(2~3%)>季節性インフル(0.1%)である。

アウトブレイクしている地域は、
衛生や医療体制の不備が原因である。
日本はどちらも充実しており、
爆発的感染の可能性は低い。

常在ウイルス


新型でないコロナウイルスは
どこにでもいるウイルスである。
今までの人生で過去に何度も
コロナで風邪にかかっているはず。

「新型」といっても重症化するのは
ほとんどは持病持ちや高齢者である。

WHO 3/11パンデミック宣言

新コロが世界中で流行しているが、
WHOはなかなか宣言しなかった。

なぜ遅れた?


Created by modifying “COVID-19 Outbreak World Map” ©BlankMap-World(CC BY 4.0)
たしかに国境を越えて感染は拡大していた。
しかし汚職まみれのWHOは、
中国様の機嫌を損ねてはならなかった。

露骨な中国共産党寄りの姿勢は
WHO内部ですら批判されている。

WHOにてタイ代表が中国擁護を批判した後、
「おい事務局長、武漢でWHO会議開催しようや」
会場では各国代表が笑い、拍手喝采となった。

イタリアとイランは対応失敗

両国は中国人受け入れを制限せずに
感染者が爆発的に増加した。

イランは経済制裁の影響でクスリがない。

イタリアは必要以上に検査しまくり、
偽陽性が出まくって軽症者で医療がパンク。
その結果、
重傷者の治療が放置され感染が爆発し、
医療崩壊してしまった。

イタリアとイランはダブルパンチで
武漢並みに悲惨な状況になっている。
政府が対応を誤ると、こうなる。

【わかりやすく】歴史8回「株価大暴落」バブル崩壊リーマン/コロナショック
3/15 コロナショック過去8回の大暴落。ここ数十年では暴落は5年に1度、大暴落は10年に1度程度のペースである。①1929ウォール街大暴落②1987ブラックマンデー③1989バブル崩壊④2000ITバブル崩壊⑤...
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タイムライン・まとめ

メインの時期と主要感染経路を示す。


人類史上の3大パンデミックは、
ペスト・天然痘・コレラである。
どれも現代であれば15億人以上の死者を
出すようなインパクトがあった。

近代の新3大パンデミックは、
インフルエンザ・HIV・新型コロナであろう。
これだけ医療が発達しても、
飛行機が容易に拡散させてしまう。

20世紀以降

1918年 スペインかぜ(インフルエンザ)飛沫
1957年 アジアかぜ(インフルエンザ)飛沫
1968年 香港かぜ(インフルエンザ)飛沫
1986年 エイズ(HIVウイルス)接触
2002年 SARS(新型コロナ)飛沫
2009年 新型インフル(インフルエンザ)飛沫
2012年 MARS(新型コロナ)飛沫
2020年 COVID-19(新型コロナ)飛沫

控え選手はエボラ出血熱・デング熱・結核
・麻疹・赤痢・百日咳・破傷風・チフスなど……
選手層は、とっても厚い。

ヒトの移動が爆増


第二次世界大戦後は出国者も訪日外国人も、
年間10万人弱であった。
現在は、
出国者2000万人、訪日外国人3000万人もいる。
ケタ違いを通り越して、比べ物にならない。

世界の片隅で流行っても
すぐに飛行機で全世界へ拡散する。
戦前はアウトブレイクで済んだ感染症が、
現代ではパンデミックになってしまう。

短期で繰り返し


20世紀以降、同じような感染が繰り返され、
イタチゴッコになっている。
なぜかというと、
コロナもインフルもHIVもRNAウイルスであり、
遺伝子の変異が激しい。

新薬や新ワクチンを研究しても、
次々と新しい型のウイルスが出現するので、
開発と生産が追いつかない。

日本の新コロ対応

SARSでもMARSでも、
日本に被害は出ていない。
新コロでの感染拡大もうまく抑えている。
武漢肺炎に対する日本政府・国民の対応は
「非常に良い」といえる。

東日本大震災ではパニックも暴動も起きなかった。
災害対応は、世界一かもしれない。

他国との比較


周辺国と比べれば、その差は一目瞭然だ。
イタリア・中国では医療が崩壊した。

日本の最初だけが突出して高いのは、
ダイヤモンド・プリンセス号を受け入れたからだ。
その後も突出して増加率が低い。
潔癖症で神経質な国民性が、
効を奏している。

【調査と比較】国民性とは?「世界14ヵ国」日本韓国中国アメリカ人etc.
国民性に関するアンケート 各国の平気顔はより引用 国民性とは? 「ネタにされやすい国民性」がある。 アメリカ人(独善的)、イギリス人(堅い) フランス人(グルメ)、ドイツ人(哲学者) イタリア人(...

新コロの感染力

天然痘のような空気感染はせず、
飛沫感染とのこと。
しかし、
空気中で3時間以上生存するので、
隔離が必要らしい。

ゆえに、
濃厚接触者は感染しやすい。

【3つの説】生物兵器「新型コロナウイルス」中国武漢で人工的に作られた?
予防に勝る治療なし 新型コロナの起源は? 「①生物兵器説 ②事故説 ③自然災害説」がある。 中国政府は③自然災害を主張するが、 ②事故説の可能性は残されている。 ①生物兵器説はデマが濃厚である。 ...

まとめ

昔は抵抗力のない人は次々と死んだ。
抵抗力のある人だけが子孫を残したので、
50年100年スパンの短い期間では、
同じような病気を繰り返さなかった。
それが「自然の摂理」なのである。

現代は抵抗力のない人まで
クスリで無理やり生かしてしまう。
その人たちが「ウイルス培養器」となり、
より複雑な変異を許してしまっている。
そして、
また容易に感染・発症してバラ撒く。

強い個体だけならウイルスを撲滅できるのに、
弱い個体を残すと体内でウイルスが培養され、
次々と変異し、また全体に襲い掛かる。

厳しい選択が、必要と思われる。

【マスク意味ある?】予防効果「2m以内」インフルエンザ新型コロナウイルス対策
90%以上に効果あり マスクは効果あるのか? 日本では有効、欧米では無効とされる。 マスコミがマスク着用を呼びかける一方、 ネットで「意味なし」との意見もある。 一体、何を信じればいいのか? 結論...


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