地球史を1年で振り返る。
次の大絶滅はいつか?
実は、もう始まっている。
しかも「猛スピード」で進行中だ。
さらに、
大陸1つの文明生活を壊滅する災害なら
明日起きてもおかしくはない状態である。
生き残るのは、原始生活者だけ……
1年に換算
45億年間を1年で換算すると、
1ヶ月3.75億年、1日1235万年、
1分8580年、1秒143年くらいになる。
人類が文明生活を開始したのは、
大晦日の23時59分(ラスト1分)である。
カウントダウンの3秒前(産業革命)で、
人口爆発と6回目の大量絶滅が始まった。
カウントダウン7秒後(1000年後)には、
文明が崩壊している可能性が高い。
1月~11月
(Wikimedia Commonsより引用)
1月 地球誕生(46億年前)
2月 海や原始生命の誕生(40億年前)
3月 単細胞生物が繁栄(38億年前)
4月 光合成バクテリア誕生(32億年前)
5月 大量の酸素が充満(27億年前)
6月 オゾン層形成(25億年前)
7月 真核生物が登場(20億年前)
8月・9月 真核細胞の増殖・合体・巨大化
10月 多細胞生物が出現(10億年前)
11月
(https://www.youtube.com/watch?v=TI6OpS263z8より引用)
スノーボールアース2回目(7億年前)
スノーボールアース3回目(6億年前)
カンブリア爆発(5.5億年前)
魚類出現(5億年前)
★大絶滅1回目(4.5億年前)
陸上植物や昆虫が出現(4億年前)
12月上旬
魚が両生類になり陸上へ(4億年前)
★大絶滅2回目(3.5億年前)
両生類から爬虫類に分化(3億年前)
12月中旬
超大陸パンゲア形成(3億年前)
哺乳類の祖先が繁栄(2.8億年前)
★大絶滅3回目(2.5億年前)
12月下旬
(https://www.youtube.com/watch?v=VnUq33HCLzUより引用)
恐竜・哺乳類の出現(2.5億年前)
超大陸パンゲア分裂(2億年前)
★大絶滅4回目(2億年前)
恐竜が大繁栄(1億年前)
★大絶滅5回目(6600万年前)
※クリスマスに隕石落下
12月末
哺乳類が大繁栄(6000万年前)
類人猿が出現(5000万年前)
猿人が出現(300万年前)
原人が出現(100万年前)
旧人が出現(50万年前)
新人類が出現(20万年前)
12/31 23時59分
0秒 農耕・牧畜開始(8500年前)
38秒 エジプト文明(縄文時代)
45秒 キリスト誕生(弥生時代)
55秒 ローマ帝国崩壊(鎌倉時代)
56秒 オスマン帝国全盛(戦国時代)
57秒 産業革命・人口爆発(江戸時代)
58秒 アメリカ合衆国の独立
59秒 ★大絶滅6スタート(明治時代)
翌年
1月1日 0時0分0秒 令和元年
0時0分7秒 文明崩壊?(1000年後)
0時1分 原始生活者だけ?(8600年後)
4月(14億年後)
すべての水分が蒸発、地球の生命が「全滅」。
人類の絶滅は2種類ある。
絶滅イベントの原因は2つあり、
「人間活動」「自然現象」である。
絶滅パターン
人間活動が原因の場合は、
原始生活の部族が乗り越えるので
「文明人だけが絶滅」する。
いっぽう自然現象が原因の場合は、
原始生活者も含め「人類の全滅」が
濃厚である。
食料危機
最初に思いつくのは食糧危機だ。
文明社会が一度崩れれば、
先進国ほど速く滅亡していく。
日本のように人口密度が高い先進国は
特に悲惨な目にあうだろう。
異常気象や経済混乱だけでなく、
人口爆発だけで起こる可能性が高い。
人口爆発
(https://www.fresheconomicthinking.com/より引用)
世界人口は爆発的増加を続けており、
2050年には100億人に達する見込みだ。
現代は石油や領土が原因で戦争が起こるが、
未来は水や食料が原因になるかもしれない。
食料が不足するだけに留まらず、
人間社会が崩壊すれば文明人は絶滅する。
危険な人口爆発はアフリカだけで、
それ以外の地域は微増の見込みではある。
ただし、食料危機がアフリカだけで
済む保証など、どこにもない。
昆虫食
食料が無いのに人類が増えれば、
昆虫しか食うものがなくなる。
(Wikimedia Commonsより引用)
昆虫は肉に劣らない淡白源なので、
食料としてまったく問題ない。
多くは味も悪くないし、
普通に調理して販売する地域も多い。
とはいえ、
人類には人肉食の歴史がある。
次は人類同士の共食いの時代が
やってくる可能性は充分にある。
昆虫食では済まないかも
(Wikimedia Commonsより引用)
飢饉での人肉食は、
日本を含め世界中で行われた。
南米アマゾンや北米インディアン、
南太平洋の島々やアフリカ大陸では
部族同士で争い、食い合っていた。
中国では自分の子供まで食っていたし、
イロマンゴ島では家畜として
人間を飼育した歴史まである。
人が人を狩る時代、
人が人の死体を貪る時代……
そのとき文明人は、
原始生活者に狩られる側であろう。
戦争
第三次世界大戦では
細菌兵器や核兵器が活躍するだろう。
過去には自然発生したペスト菌が
人類を激減させた。
核戦争
地球全体で核爆弾合戦をすれば
人類はかなり減る。
未来の民族浄化は、
核兵器で行われるかもしれない。
第三次世界大戦
ベトナム戦争や中東戦争など、
いつ第三次世界大戦に発展しても
おかしくない自体はたびたびあった。
もはや弾道ミサイルや核兵器は
世界中に配備されている。
アインシュタイン
「第四次世界大戦は石と棍棒で戦われるだろう」
つまり、
第三次大戦で文明社会は崩壊するとの予測だ。
ただし、
チベットの高地や南太平洋の島々、
戦乱から離れた僻地の人々は
孤立や隔絶しても生き延びそうだ。
生物テロ・細菌兵器
テロ組織や宗教団体が
培養していた過去もある。
現在は厳しく制限されているが、
それらを無視する団体が
バラ撒く可能性は充分にある。
人工的なパンデミックが起これば、
文明社会は一瞬で壊滅する。
ただし、
感染症は全員が罹患するわけではない。
ある感染症には抵抗力が強い固体が必ずいる。
壊滅はするが、絶滅には至らないだろう。
パンデミック
世界的な感染症の流行をパンデミックと呼ぶ。
生物兵器だけでなく、自然発生もする。
感染力が強くて治療法がない細菌や
ウイルスは既に存在する。
強力な人工ウイルスの噂もあるし、
新型ウイルスが自然繁殖する可能性もある。
人類絶滅とはいかないまでも、
文明崩壊くらいなら簡単に起こりそうだ。
コロナウイルス
2020年1月、
中国でコロナウイルスが猛威を振るった。
(ロイターより引用)
中国政府は得意の突貫工事によって
1週間で火神山病院、雷神山病院を建設。
名前がカッコいい。
政府の発表では新型肺炎患者1000人だったが、
現地医療従事者のコメントでは10万人だった。
そこで、
政府はSNSによる情報拡散を禁止した。
情報統制により、現地が大混乱。
道にバリケードを作って独自に封鎖。
現地ではパニック状態となり、
深刻なマスク不足が起こった。
国家レベルの壮大コントのおかげで、
日本でも渡航歴がない人まで感染した。
カンベンしてくれよ……
ペスト(黒死病)
(Wikimedia Commonsより引用)
14世紀では中国の人口を半分にし、
シルクロードを伝って感染拡大し、
ヨーロッパの人口を1/3にした。
全身に回って臓器障害を起こし、
ショック・昏睡の後、手足が壊死し、
皮膚が黒いアザだらけになり死亡する。
いつかは同レベルかそれ以上の
感染症が猛威を振るう時がくるだろう。
帝国の衰退
ローマ帝国やモンゴル帝国の
衰退・分裂にペスト大流行がトドメを刺し、
人類史が塗り変わった。
流行のタイミングが悪かったのである。
自称イスラム国は、
オスマントルコ帝国の復活を目論んでいる。
現代の「超大国アメリカ」が
絶望的な感染症で壊滅すれば、
世界の均衡が保てなくなる。
タイミングが悪ければ、
自称イスラム国のような残虐集団が
世界を支配してしまうかもしれない……
スーパーボルケーノ
破局噴火を起こす超巨大火山を
「スーパーボルケーノ」と呼ぶ。
ペルム紀(2.5億年前)と三畳紀(2億年前)に
大規模な大陸移動によって
地球全体で破局噴火が起こり大絶滅した。
現代:大絶滅の可能性は低いが……
大陸が完全に離れている現代では
生物の大絶滅の可能性は、低い。
しかし、
人類の文明を壊滅する可能性は、
極めて高い。
文明生活は、とてつもなく脆いのである。
過去2回の超火山噴火による大絶滅は
「超大陸パンゲア」の合体・分裂による
スーパープルームが原因である。
いっぽう、
動植物を壊滅させる威力がなくとも、
文明生活を壊滅させる程度の威力を持つ、
スーパーボルケーノなどいくらでもある。
イエローストーン
アメリカ様の領土内ということもあり、
世界でもっとも注目されている火山である。
もしここで破局噴火が起これば、
人的被害に加え、交通が麻痺し、
産業や農業、牧畜の生産低下は壊滅的だ。
二次災害でGDPの20%を失い、
基軸通貨ドルの価値が超絶大暴落する。
ドルの崩壊=世界経済の崩壊なので、
文明社会の存続すら危うい。
被害額は、3兆ドル(320兆円)ともいわれる。
魔法の財布「日本」からカツアゲしても
頑張って5兆10兆円程度であり焼け石に水だ。
いや、焼けマグマに水か……
過去3回の破局的噴火
210・130・64万年前に起こっている。
火山灰を30kmも巻き上げ、
北アメリカ大陸を死の大陸に変えた。
次に破局的噴火が起これば、
地球の平均気温を10℃以上下げる見込みだ。
おおむね60万年ごとに大噴火を繰り返しており、
前回から64万年経過したのが現代である。
現在も地下にスーパーボルケーノがあり、
いつ噴火するか予測は不可能とのこと。
トバ湖
84・50・7.4万年前に破局的噴火をしている。
7.4万年前の巨大噴火では、
地球の平均気温が5℃下がり、
氷河期が始まってしまった。
世界最大のカルデラ湖であり、
東京湾くらいの広さがある。
最近も危なかった
2004・5・16年とスマトラ地震etc.で
トバ湖周辺で大噴火が続いていた。
途中で治まったよかったものの、
危うく現代文明が壊滅するところだった。
次の破局噴火候補としては、
現在最も有力とされる。
他のスーパーボルケーノ
恐竜絶滅以後に破局的噴火した場所は
わかっているだけでいくつもあり、
太平洋沿岸に集中している。
日本列島は環太平洋火山帯にあるから、
壊滅的な被害を受ける。
ネットワーク・物流・治安も壊滅する。
日本人全滅とまではいかなくとも、
江戸時代くらいの生活には戻るだろう。
日本では?
日本列島でカルデラが形成されたレベルの
大規模噴火は300万年で20回ほどあった。
定期的に、というよりは、
起こる時は「集中して連発」している。
つまり、
めったに起こらないが、起きたらヤバい。
世界でもっとも危険な火山
1位に硫黄島(小笠原村)、
4位に阿蘇山(熊本県)が選出されている。
100年以内に100万人以上が
命の危険にさらされる、という基準である。
硫黄島(小笠原村)
(Wikimedia Commonsより引用)
すり鉢山は小さい山(標高170m)だが、
海底にスーパーボルケーノがある。
マグマによる隆起は噴火の予兆である。
4年に1mのペースを守っており、
破局噴火は時間の問題とみられ、
世界一危険な海底火山とされている。
日本列島の太平洋側全体に、
25m以上の津波が襲いかかるという。
ちなみに、
東北大震災では高くても20mだった。
阿蘇山
(Wikimedia Commonsより引用)
9万年前の阿蘇山の大噴火では、
山塊が吹っ飛んで陥没、サラ地になった。
火砕流は九州全域に及んだので
九州在住のホモサピエンスは壊滅しただろう。
巨大カルデラ
(https://www.kobe-u.ac.jp/NEWS/research/2014_10_22_01.htmlより引用)
阿蘇カルデラ以外にも、
巨大カルデラは日本に7つある。
どこが噴火してもおかしくない状態だ。
もっとも最近の破局噴火は、
7300年前の鬼界カルデラである。
鬼界カルデラ
(Wikimedia Commonsより引用)
薩摩硫黄島(鹿児島県)の海底に、
東西21km、南北18kmに及ぶ巨大カルデラがある。
7300年前に大噴火し、
南九州の縄文人を絶滅させた。
特に九州は巨大カルデラが4つ集中しており、
連発すれば日本社会の壊滅どころか、
日本人絶滅の危険すらある。
見捨てるしかない
たとえば、
阿蘇山で破局噴火がまた起きたら、
全国のライフラインと交通は停止する。
火山灰のため、水は飲めなくなる。
1億人の生活が不能になり、
もう、現地は見捨てるしかない。
東日本大震災のように
他の地域で助けてやれる余裕はない。
そして大規模噴火は、
日本全国どこで起こってもおかしくない。
見捨てられる可能性は、日本人全員にある。
富士山
300年間黙っているだけで、
今も現役バリバリの活火山である。
富士山が本気を出せば、
首都圏は大混乱だ。
富士山を超える新スーパーボルケーノが
明日産まれる可能性だってある。
富士山のあった場所だって、
もとは平地だったのだから……
弥生時代にタイムスリップ
日本中の巨大カルデラが連続噴火したら、
生活は弥生時代(稲作開始)くらいまで戻るだろう。
日本全国が無法地帯になる可能性もある。
いわゆる「北斗の拳」の世界だ。
今のうちから北斗神拳を
習っておいた方がいいかもしれない。
しかし、オレは南斗水鳥拳がいい。
SFみたいに思うかもしれないが、
スーパープルームもスーパーボルケーノも、
「事実として存在した」のである。
しかも、何回も起こっている。
明日起こらない保証など、どこにもない。
「超」温暖化
デボン紀末の大絶滅(3.5億年前)は、
急激な環境変化により、
植性や生態系が壊滅した形跡がある。
ただし、
このタイプの絶滅は数百万年かけて
ゆっくりと進行する。
文明人はすぐ死滅するだろうが、
原始生活者ならしばらく耐えられる。
南極の氷が溶けたら?
温暖化が進めば南極の氷が溶ける。
海面が40~70m上昇し、
大陸のほとんどが海に沈む。
(http://flood.firetree.net/より引用)
50m上昇すれば、首都圏は海の底だ。
現代は温暖期
(https://www.jamstec.go.jp/より引用)
地球はおおむね10万ごとに
温暖化・寒冷化を繰り返している。
現代は寒冷化が終わり、
温暖期に向かっている最中だ。
温暖化は自然現象?
2000年をピークに、
温暖化現象は横ばい傾向である。
専門家の見解では、
「人類滅亡ほどの温暖化は起こらない」
とされている。
イギリス気象庁
「温暖化傾向は1997年に終了した」
ところが……
地球の平均気温は
1900~2000年では0.6℃の上昇だったが、
2000~2100年では最大で4.8℃上昇する
試算がある。
自然現象とはいえないほどの
猛スピードで温度上昇しているので、
生態系への悪影響はありそうだ。
メタンハイドレート
ここ100年で二酸化炭素排出は
4倍になり猛スピードで温暖化している。
地球の温暖化が止まらず、
深海のメタンハイドレートが
溶けたら、もうオワリだ。
ペルム紀大絶滅の再来
(https://www.youtube.com/watch?v=h6wTgso7yzwより引用)
「超」温暖化が起こって
メタンと酸素の反応が活性化する。
スーパーアノキシア(超酸欠状態)になり、
人類どころか全生命が壊滅状態になる。
いや、深海の生物だけは大丈夫かもしれない。
宇宙
人類の活動、火山活動、環境変化などは
地球内部の現象である。
地球の外が原因で絶滅するかもしれない。
超新星爆発(スーパーノヴァ)
オルドビス紀(5~4.5億年前)に、
超新星爆発によるガンマ線バーストで
オゾン層が破壊され急激に寒冷化した。
実際、過去に地球に10秒降り注いで、
地球生物の85%が絶滅したらしい。
危険な距離(33光年)での超新星爆発を
地球は10回近く喰らっており、
うち1回はオルドビス大絶滅を起こした。
もっとも最近は500万年前である。
スーパーノヴァの最有力候補といえば、
ベテルギウスである。
ベテルギウス
寿命が尽きる寸前の星である。
赤色超巨星は、
死ぬ間際に暗くなって大爆発する。
2019年、明るさが急に半分になり、
見えにくくなった。
明日爆発してもおかしくない状態だ。
オリオン座の一等星
体積は太陽(地球の100万倍)の
4000万倍……想像を絶する巨星だ。
640光年離れた星だが、
宇宙規模では近所といえる。
地球への影響は?
(Betelgeuse: The impending Supernova you need to know aboutより引用)
爆発すれば星空で極端に目立つようになる。
(Betelgeuse: The impending Supernova you need to know aboutより引用)
昼間でも3ヶ月は明るくなり、
サングラスが必須になるといわれる。
その明るさは月の100倍ともいわれる。
衝撃波
太陽の一生(100億年)分の
全エネルギーが一気に放出される。
ただし、
ベテルギウス爆発の衝撃波が届くのは
50光年程度なので地球は大丈夫らしい。
逆に50光年以内で超新星爆発が起これば、
ガンマ線バーストやブラックホールの
危険がある。
可能性は低い
現在、太陽系の近くでスーパーノヴァを
起こしそうな天体は観測されていない。
ただし、可能性はゼロではない。
ガンマ線バーストは真横に飛ぶ。
角度が合っていれば6500光年以内に
ガンマ線バーストが届くという……
そこまでの範囲は観測できていない。
人間ごときが想定できる世界ではないのだ。
太陽
太陽が原因での人類絶滅は、
「スーパーフレア」「寿命」がある。
スーパーフレア(太陽嵐)
1日3回程度表面でポフッとやる「フレア」は、
1本10万kmほどで水素爆弾1億個分の威力があり、
全世界10億年分のエネルギーといわれる。
(Wikimedia Commonsより引用)
その超巨大版が「スーパーフレア」である。
若い恒星は毎週起こすが、
太陽は寿命46億歳の中年オヤジなので
1000年に1回程度のペースである。
オーロラが見られる
1859年のスーパーフレアでは、
世界中でオーロラが見られた。
夜中に朝食の支度をしてしまうほど
明るく変化に富み、柔らかく繊細な光だった。
この頃は精密機械がなくて平和だったが……
江戸時代にタイムスリップ
(Wikimedia Commonsより引用)
現代社会では、文明は簡単に壊滅する。
たとえば、
排水システムがショートすれば、
地下鉄は3日で水没する。
10分以内に文明社会を磁気嵐が襲い、
地球規模の停電と電波障害が発生。
世界中で電流がメチャクチャになり、
精密機械が壊れ、誤作動や停止する。
電気系統が混乱し、
ネットワークが壊滅状態になる。
PCのハードディスクのデータなんか、
メチャクチャになっている。
社会に大混乱が生じるため、
文明が200年前に戻るとの予測だ。
太陽の寿命
太陽の寿命はあと50億年。
50億年後に寿命が尽きると、
一気に巨大化して太陽系の惑星を飲み込む。
地球はそのときに消滅するので、
太陽の消滅=地球の消滅ともいえる。
ただし、
生命はその時までもたない。
14億年後
6億年前からマントルに
取り込まれ続けた海水が止まる。
大陸プレートが滑らなくなり、
地球のコアが冷えなくなる。
磁場が消滅し、大気も消滅する。
すると、
強力な宇宙線から地表を守れなくなり、
地球が丸裸に。
海の水が宇宙に飛散していく。
さらに、
太陽光は1億年に1%ずつ強くなっている。
ちょうどこの頃、地球の限界に達し、
14億年後には「すべて」の水分が
蒸発してしまうとのこと。
ここで地球の生命が「全滅」する。
40億年後
(Wikimedia Commonsより引用)
我々の住む天の川銀河と
隣りのアンドロメダ銀河までの距離は
230万光年である。
秒速122kmで近づいており、
40億年後に合体するとのこと。
2つの銀河が衝突……
スケールが大きすぎて予測は不可能。
惑星・恒星間は距離が長いので
衝突は起こらないという説もあるし、
絶望的なスーパーノヴァの連発が
起こるという説もある。
その他の自然現象
ブラックホール、超寒冷化、隕石……
どれも可能性は低いが、
超寒冷化と隕石による大絶滅は
過去に実績がある。
ブラックホール
(Wikimedia Commonsより引用)
超新星爆発により、
ブラックホール化することがある。
飲み込まれれば地球がピンポン玉の
大きさまで凝縮されてしまう。
また、
盛んに行われている粒子加速実験により、
人工ブラックホールが発生する可能性も!?
……これはSFの世界か。
「超」寒冷化
温暖化がなかったとしても、
寒冷化でも人類は絶滅する。
原生代の22・7・6億年前に3回に渡り
地球が全球凍結して、
「スノーボールアース」となった。
一部の生物は絶滅を免れるだろうが、
人類は耐えられるわけがない。
巨大隕石
白亜紀末(6600万年前)に落下し、
恐竜が大絶滅している。
地球に接近する隕石は監視されているので
衝突前に見つけることは可能だ。
見つかったところで
どうすることもできない。
仮にNASAが見つけたとしても、
たぶん直前まで黙っているだろう。
1883年はヤバかった
ヒロシマ原爆1000発分の威力をもつ
隕石が3275個も400~8000kmの近さを
かすめ飛んでいった。
少しずれていれば、
人類滅亡どころではなかった……
⑥新完世大量絶滅
最後の絶滅は、現在進行中だ。
人類が引き起こす生物圏の破壊である。
今後100年で全生物種の50%が
絶滅すると予想される。
100万年ではなく、「100年」だ。
地球史上「最速」絶滅
ぺルム紀の大量絶滅が「最大」なら、
現代の大量絶滅は「最速」といえる。
過去たったの100年間で、
それと同じ規模の絶滅が進行し始めた。
通常の絶滅ペース
健全な絶滅ペースは100年で20種であり、
同じペースで新種が現れて均衡が保たれる。
過去の大量絶滅と生物相の入れ替わりは、
500万年も1000万年もかけて
ゆっくりと進んだ結果なのである。
ところが……
比較にならない
恐竜時代は1000年で1種の
絶滅ペースだったらしい。
現在進行中の大量絶滅では、
1000年なら21万種である。
恐竜時代は現在ほどの細分化ができないので
単純比較はできないが
それでも想像を絶する酷さだ。
たとえば、ひと昔に数百種いたサイは
現在5種類で、すべて絶滅寸前である。
ペルム紀と同レベル
(https://www.youtube.com/watch?v=h6wTgso7yzwより引用)
ペルム紀末の大絶滅では、
100年で2.2万種の絶滅ペース試算。
産業革命後の地球では、
100年で2.1万種の絶滅ペース試算。
ペルム紀大絶滅と同レベルの大量殺戮を
人間がやっていることになる。
ある意味、スゴい。
単純計算すると、あと1万年後には、
絶滅する種が210万種……
地球上には現在、200万種の生物がいる。
大絶滅ではなく、「全滅」する計算になる。
でも、大丈夫。
ペルム紀の大絶滅は20万年続いた。
いっぽう、
文明人はあと数千年以内で壊滅し、
原始生活者だけが残る雰囲気なので、
この絶滅は途中で止まるだろう。
文明社会さえ消えれば、
生態系はまた「一気に」回復する。
めでたし、めでたし?
人類絶滅後
ホーキング博士によると、
地球に人類が住めるのはあと100年らしい。
ちょっと大げさな気もするが、
当たらずとも遠からずな気もする。
人類が全滅したら、どうなるか?
次の支配者は家畜?
家畜として生かされている動物は、
野生動物よりも遥かに数が多い。
しかも既に世界中に分布しており、
大変有利な状況にある。
第一候補は、「ニワトリ」
そもそも、恐竜は絶滅していない。
小型の恐竜は現在も身近に生息している。
我々はそれを「鳥」と呼んでいる。
白亜紀の大絶滅で生き残ったのは、
空を移動する飛行鳥類ではなく、
ニワトリのような走行鳥類である。
生態系の空席など「隙」があれば、
すぐに巨大化を再開するだろう。
恐鳥類化により、
また生態系の頂点に立つ可能性は高い。
鳥は強い
鶏がちょっと巨大化して
1mになっただけでも、
人間などあっさり殺されてしまう。
ヒクイドリの猛烈な飛び蹴りは、
1秒に1回ペースで襲い掛かる。
おかしな話だが、鳥は本来、
空を飛ぶ必要なんてないのである。
恐竜の強さを持つのだから。
ヒクイドリの足
(Wikimedia Commonsより引用)
足は、恐竜そのもの。
1本10cm以上あるツメを深く刺して、
弧を描くようにエグって切り裂く……
相手が死ぬまで容赦なく連発してくる。
現地人は腹を八つ裂きにされて、
ハラワタを引きずり出されてよく死ぬ。
現地では恐れられており、
誰も近づかない。
ペンギン
(https://pbs.twimg.com/media/B7PXgZDIIAAEDxw.jpgより引用)
ペンギン(泳ぐ海鳥)だって、
キレたらこのレベルだ。
魚竜レベルになるポテンシャルはある。
豚・牛も有力候補
ブタは雑食で環境変化に強く、
しかも意外と賢い。
野生化すればイノシシのように強くなる。
初の覇権をとる可能性は充分にある。
家畜のうち、牛は知能がとても高い。
人類の家畜だった大量の牛が逃げ出して
地球全体が牧場のようになって
平和な緑の惑星ができるかもしれない。
人類の共食いを避けるために
他の哺乳類に絶滅されたら、次は昆虫食、
最後は共食いしかない。
生物の多様性があるからこそ、
それをせずに済んでいる。
主要家畜である牛・豚・鶏に対しては、
特に謙虚な姿勢が求められる。
地球の未来
1万年後には、
石の建造物とプラスチック以外は、
すべて消滅している。
1億年後にはプラスチックも消え、
日本はオーストラリア大陸に
押し潰されてしまう。
文明がストップしたら……
3時間で世界中の明かりが消える。
3日で地下鉄が水没する。
30日後に世界中の原発から放射線が降り注ぐ。
30年後に世界中の建物が植物で埋まる。
300年後にビルなどの建造物が倒壊する。
1万年後には人工の建造物が消える。
10万年後には石の建造物が消える。
1億年後にはプラスチックが消える。
残るのは、岩盤の空洞(化石)だけ……
1億年後の地球
1億年後には大陸が集まっている。
オーストラリア大陸が北上してきて、
日本列島もろともユーラシア大陸と合体する。
超大陸パンゲア・ウルティマ大陸
2億年後には再び全大陸が合体し、
パンゲア・ウルティマ大陸を形成する。
日本列島は、もう存在しない。
もはや人類には無関係だが、
大陸衝突時にはペルム紀のような
大絶滅が起こるであろう。
まとめ
「人類の活動」が原因で、
まず文明人が姿を消す。
その後、「自然現象」が原因で
原始生活者も姿を消す……
この流れが王道と考えられる。
その期間を正確に当てるのは不可能だ。
しかし、
文明人絶滅が数百~数千年以内、
人類全滅が数万~数十万年以内、
という見方が多いようである。
個人的には、
その後、鳥が生態系の覇権をとり、
鳥人間が生まれてほしい。
空も飛べるし知能もあるし、
ツメもクチバシもある。
もう最強だろう。