「我が生涯に一片の悔いなし!」
……人生の目的とは、何だろうか?
生物としての目的は「子孫を残すこと」だろう。
ただし、
「自分は何のために生きている?」
そう考えているのは「人間だけ」である。
人間は、「人間だけ」の目的を求めている。
人生なんて死ぬまでのヒマ潰し、と開き直る人もいる。
そのいっぽう、
「あった方がよい」「目的のない人生は虚しい」
「人生の目的を持ちたい」と考える人が多い。
人生の目的には、どんなものがあるのだろうか?
身近な目的
暮らし
- 幸せになること
誰かを幸せにすること - 楽しむこと
- 平和に暮らすこと
「幸せになること」
では「幸せ」とはいったい何なのか?
そもそも幸福感は感じた瞬間から色褪せてしまう。
行動
- 夢を叶えること
- やりたい事をやること
行動しなければ何も変わらない。
探究
- その目的を見つけること
- 目的を探し続けること
- 使命を見つけること
- 課題を見つけること
人生の目的は自分の中から見い出すものであり、
外からはやってこない。
男女
恋愛
- 性交すること
- モテること
- 愛すること
- 愛されること
美しくなること
どんなに大切な人でも、いずれ別れの時が来る……
結婚
- 結婚すること
- 暖かい家庭を持つこと
- 孤独から解放されること
人間は、死よりも孤独を恐れる。
子供
- 子供を作ること
- 子供を残すこと
- 子供を育てること
独身者が死の間際にもっとも悔いが残ることは、
「自分の子供がいないこと」のようである。
というか、
40過ぎて子供が産めなくなったあたりで絶望する。
社会的な目的
仕事
- 好きなことを仕事にすること
- 自己実現すること
- 自立すること
- 天職を得ること
やりたいことはできないし、
できることはしたくない。
にんげんだもの。
地位
- 成功すること
- 出世すること
- 地位を得ること
- 歴史に名を残すこと
歴史に名を残すといっても、
本人は気づかないままだろう。
イエスのように。
献身
- 人の役に立つこと
- 社会貢献すること
- 奉仕すること
- 感謝されること
- 誰かの為に生きること
- 多くの人を笑顔にすること
目的が「社会貢献すること」であれば、
会社の歯車をやっているだけで
目的を果たしていることになる。
「自分のために」よりも
「誰かのために」の方が人は頑張れる。
カネ
- 生活費を稼ぐこと
- 大金を儲けること
- 貯金を溜めること
日本人には「貯金」が実質的な
人生の目的になってしまっている人が多い。
欲望系
ダメ人間
- 酒をのむこと
- ギャンブルをすること
- 一攫千金
- 100人斬り
- 遊んで暮らすこと
- 世界征服
欲を満たした喜びは一瞬で消え、
さらなる欲を生む。
それを繰り返すだけなので満たされることはない。
娯楽
- 美味しいモノを食べること
- 知る喜びを得ること
- 思い出づくり
- 自己満足すること
趣味に生きること
勇者として産まれ、魔王を倒し、
平和な世を取り戻すような人生なら、
目的に迷うことなどない。
凡人にとって、人生は作業ゲーのようなモノ。
「人生」という名のクソゲーを
いかに名作に昇華できるかが腕の見せ所だ。
前進系
- 努力すること
成長すること - 未来を切り開くこと
海外移住すること
海外移住……
老人に寄生される今の日本では
脱出したくなる気持ちも、わからんではない。
生物系
生命
- 子孫繁栄
- 寝ること
- 健康でいること
- 食糧を得ること
- 進化すること
- 長生きすること
「食べること」
食べて排泄するだけではウンコ製造機でしかない。
死
- 死なないこと
死ぬこと - 安楽死
- 天寿をまっとうすること
- 笑って死ぬこと
フロイト「生きる意味など存在しない」
人間も虫も植物も、偶然の産物に過ぎない。
人間だけの生きる目的など無いのかもしれない。
とはいえ「いい人生だった……」
そう思いながら死にたいものだ。
精神世界
哲学
- 己を知ること
- 普通に生きること
- 感動すること
- 生きることそのもの
多くの人は目的がどうの以前に、
「生きていく」だけで精一杯なのである。
宗教
- 神を信じること
- 修行すること
- 魂を浄化すること
- 悟りを開くこと
- 解脱すること
- 転生すること
- 神と共に生きること
- 神の救いを得ること
- ユートピア実現
- 天国に行くこと
- 極楽浄土に行くこと
人生に無理やり目的を設定するとすれば
宗教がもっとも適している。
聖書によると、現代は人類が破滅する時代であり、
間もなく神が地球に秩序を回復させるらしい。
明日隕石が落ちてきて人類が滅亡するとしたら、
アナタは何をするだろうか?
不要派
- わからなくていい
- 目的は必要ない
生きることそのもの - 今を生きること
「人生でもっとも後悔していることは何ですか?」
死ぬ前に看護師が患者にとったアンケートで、
1位だったのは「挑戦しなかったこと」である。
とはいえ、
リスクを負わずに平和ボケして数十年生きられた……
それだけでもありがたい、と感じるべきだろう。
まとめ
子供の頃はキラキラしていた人生も
大人になれば生きるために働くだけの毎日……
10代の頃は「生きているだけ」で
あんなにも満たされていたのに。
1日は、食う⇒寝る⇒遊ぶ⇒ウンコする……
1年は、進学⇒就職⇒結婚⇒子供⇒老後……
人生は変化し続ける。
ゆえに死ぬまで一貫した目的は、たぶんない。
年代が変われば変化していくのが普通だろう。
レールの上を歩くような決まった人生……
できれば避けたいものだが
日本社会は「脱線=オワリ」なのである。
親もソレがわかっているから
バカ息子をせっせと塾に送り迎えしているのだ。