インディアンの歴史
「あまりにも残酷……」
アメリカ開拓使は、
単なる植民地開拓とはいえないレベルである。
なぜ残虐になった?
なぜ部族ごと全滅させたのか?
答えは、
「土地と和平協定の誤解」である。
4つのステップ
白人の入植からインディアン部族の消滅までは
4つのステップがあった。
①白人の入植(東部)
②アメリカ合衆国誕生
③西進
④部族消滅
①白人の入植
白人の犯罪者や浮浪者が
アメリカ東海岸に入植したのが始まりである。
イギリスはアメリカを流刑地として
本国にいられない犯罪者を入植させた。
また、
宗教弾圧を逃れた清教徒も移住してきた。
清教徒(厳格なプロテスタント)と呼べば聞こえはいいが、
実際は浮浪者同然であった。
インディアンの助け
(http://www.choices.edu/より引用)
白人に友好的なインディアン部族は
ジャガイモやトウモロコシを分け与え、
栽培方法を教えた。
(https://www.nhpr.orgより引用)
白人はインディアンの助けによって、
厳しい冬を越すことができた。
インディアン側にも旨味
(https://study.comより引用)
白人から狩猟に役立つ銃や
西洋の道具を手に入れることができた。
銃を使えば弓や槍よりも、
はるかに獲物を獲りやすい。
……が、
それだけでは済まなかった。
銃を持った部族は、
他の部族をも圧倒しはじめた。
部族間の争いはあったものの、
ある程度秩序が保たれていたアメリカ大陸が
キナ臭くなっていく。
白人が増殖
自給自足できるようになると、
白人が増え始めた。
インディアンの土地に入り込む者が
白人の中から出てきた。
入植者の多くは犯罪者・浮浪者・軍人である。
善人があまりいなかった。
②アメリカ合衆国誕生
先祖が受けた恩など、子孫には関係ない。
世代が変わることにより、
インディアンから受けた恩は忘れ去られた。
白人の領土拡大
(https://www.quora.comより引用)
西欧列強の北アメリカ大陸植民地化で
次々に移住者を送り込んだ。
清教徒(浮浪者)も大挙して押し寄せた。
白人はどんどん増加していく。
(https://www.britannica.comより引用)
兵器で先住民を圧倒するだけでなく、
敵対する部族同志を戦わせたり、
巧みに白人の領土を拡大していく。
白人の疫病
(https://www.timeturk.comより引用)
インディアンは、
白人が持ち込んだ疫病に対する
免疫をもっておらず、次々と死んだ。
また、疫病を付着させた毛布を配り、
部族を全滅させて土地を奪うなどの
鬼畜な所業も行われた。
天然痘などによる病死は
戦闘による死者よりも多かったらしい。

白人の国が誕生
白人同士の戦いに参戦するインディアンや、
インディアン同士の戦いに手を貸す白人など
複雑に戦乱が広がっていく。
民族同化政策やキリスト教化、
混血も進んでいく。
最終的に、
ミシシッピ川東部は白人が占領し、
アメリカ合衆国の成立が宣言された。
アメリカの国力が増し、
安くて広い土地を求めて
白人が西に進出し始める。
③西進
(linoit.comより引用)
西部開拓史では、
スー族やアパッチ族などの戦闘民族と激突する。
スー族
(https://www.zazzle.comより引用)
馬や銃を自在に操るスー族は
西部に拡大しながら他部族を圧倒し、
大規模な戦士集団を形成していた。
(www.link-usa.jpより引用)
スー族の大戦士であるクレイジー・ホースの
もとには多くの戦士が終結した。
インディアンの一般的なイメージである、
派手な羽飾りや鹿革の服は、
スー族の晴れ着である。
西部劇でよく登場したため、
これをインディアンの標準的な普段着である、
と勘違いしている人は多いだろう。
普段着は、動きやすい腰布一枚である。
アパッチ族
もともと山岳略奪民族であったので
戦い方に精通しており、
ゲリラ戦が得意であった。
アパッチ族の大戦士ジェロニモのもとには
勇敢な戦士が集結した。
白人の勝利
土地売買や和平交渉も決裂。
お互いの誤解が、悲劇を拡大してゆく。
最後まで抵抗したアパッチ族には
白人も苦戦した。
しかし、
いくらアパッチの戦士が奇襲や局地戦に強くても、
少しの銃に弓と槍では、
ライフルや大砲に敵うはずがない。
補給戦線や輸送隊が整った白人部隊は
銃弾も兵士も無尽蔵に補給されてくる。
ジェロニモ
「殺しても殺しても白人がやってくる」
各戸撃破
大部隊を形成せず、
部族ごとに戦うインディアンは
大規模で組織的な白人部隊に
各戸撃破されていく。
④部族消滅
20世紀に入るとアメリカによって
部族が消滅させられた。
スー族の一斉絞首刑
リンカーンはスー族の酋長38人を
戦犯として一斉に公開処刑。
残りを強制収容所に送り、
ほとんどを餓死させた。
インディアン戦争終結
ここに、
300年に渡るインディアン戦争が終結した。
では、虐殺と全滅を招いた誤解や
どのような虐殺があったのか見てみよう。
2つの誤解
「①土地解釈の誤解」がきっかけで争いが生まれ、
「②和平交渉の誤解」が虐殺を生んだ。
①土地の誤解
(https://www.gousa.jpより引用)
インディアン
「大地は誰の物でもない」
白人
「土地は個人の権利である」
インディアンには
土地の売買という文化がなかった。
そもそも、
土地を分割するという概念すらない。
土地を買った「つもり」
白人は各地でいろんな部族に
銃や道具などの物品を贈り、
インディアンから土地を購入した
「つもり」であった。
インディアンからすれば、
自分たちの土地に住む許可を貰いにきた、
と思っていた。
白人
「購入した土地は我々のもの」
インディアン
「ここに住みたいから贈り物を送ってきた」
白人は購入したつもりの土地から
インディアンを追い出そうとした。
お互いの誤解から、
領地を巡って白人とインディアンの
小競り合いが行われ始める。
最新兵器を豊富に持った白人が
圧倒的に有利であった。
インディアン・白人「約束が違う!」
さらなる悲劇
衝突を避けるために、
各地で和平交渉が行われた。
誤解は土地の解釈だけではなかった。
和平交渉の解釈でも誤解が生じた。
それが、
さらなる悲劇を生むことになる。
どのようにしてまた誤解が生じたのか?
「超」個人主義
インディアン社会には
指導者やリーダーといえる存在はない。
命令をトップダウンする文化がない。
小さな集団が、
それぞれの自治で活動していた。
軍と部族、兵士と戦士……
この違いが誤解を生んだ。
戦いは自由参加
インディアン社会では、
戦いへの参加は自由参加である。
あくまでも、
個人の戦士が集まるだけ。
インディアンの部族は軍ではない。
1人1人は軍隊の兵士ではない。
個人の集合
戦士たちの集団は
指揮官と部下ではなく、
個人の集合でしかない。
リーダーの指揮により、
役割分担して組織的に戦うのでなく、
1人1人が同じ場所でバラバラに戦う。
②和平交渉の誤解
白人からすれば、
リーダーの署名にて和平交渉は完結した。
しかし他のインディアンからすれば、
酋長個人が和平協定を結んだだけで
自分たちは関係なかった。
当然、他の戦士たちは戦いを止めない。
白人「和平協定を破った!」
他の戦士「?」
当然、白人からすれば、
インディアンは和平協定を破って
奇襲攻撃してくる卑怯な野蛮人でしかない、
という認識になる。
部族の総意?
白人には酋長・大戦士の見分けが
まったくつかなかった。
アフリカの部族と同様、
酋長も大戦士も部族のリーダーと考えていた。
そこで白人は酋長・大戦士に署名させ、
それを部族の総意と解釈した。
これが、間違いのもとであった。
大戦士
敬愛する大戦士を慕って
戦士が集まることはよくあった。
これは共に戦うだけであり、
従っていたわけではない。
酋長
酋長は世話役でしかなかった。
小さな集団同士の揉め事を
仲介したりする程度であった。
なぜそこまでする?
領土を拡大する目的なら、
戦士だけ普通に殺して支配すれば
それで達成できたはず。
なぜ残酷な殺し方をしたのか?
なぜ女子供まで全滅させたのか?
虐殺と全滅
白人の立場で考えると、
契約を破って裏切られたという誤解の上に、
仲間や家族まで殺された憎しみがある。
「誤解+憎しみ⇒虐殺」
さらに、
土地売買も和平交渉も通じない相手である。
領土を拡大するために、
住んでいるインディアンは全滅させるしかない。
「話が通じない⇒全滅」
こうして、虐殺と全滅が行われた。
エスカレート
やられたらやり返す。
やられた方は、倍返ししないと気が済まない。
「約束を破られた上に殺された!」
白人達は怒り狂い、
報復として部族の集落を襲った。
「何もしていないのに家族を殺された!」
インディアン達は怒り狂い、
報復で白人居住地を奇襲した。
この悪循環が、最悪の事態を招いた。
辺境においては、
白人インディアン双方が残虐行為を行った。
犠牲者の多くは、
逃げ遅れた女子供であった。
インディアン部族が消滅するまで、
この報復合戦は300年続いた。
虐殺の歴史
数えきれない虐殺や理不尽な政策があった。
いくつか代表的な例を挙げる。
インディアン絶滅政策
19世紀になると、
強制移住と虐殺が推し進められた。
ジャクソン大統領
「強制移住に従わないインディアンは絶滅させる」
チェロキー族 涙の旅路
チェロキー族の領地で金鉱が見つかり、
インディアンの強制移住が決定。
真冬に1000kmもの徒歩での移動をさせられ、
4人に1人が死亡した。
サンドクリークの虐殺
支配地域を広げる白人と
インディアンで戦いが続き、
両者は果てしなく憎み合っていた。
インディアン絶滅キャンペーン
コロラド州で白人入植者がインディアンに殺され、
国民にインディアンを殺す許可が与えられた。
州をあげてのインディアン駆除が始まった。
「インディアンを殺すことは正しく名誉あること」
野営へ
800人の騎兵隊が野営に近づいた。
男たちは狩りに出かけ、
600人ほどの女子供が作業していた。
彼女らは敵対的でないことを
示すために白旗を掲げた。
白人はそこに一斉射撃を始めた。
強姦と虐殺
白旗をもった6歳の女児を射殺、
妊婦の腹は引き裂かれ、
胎児が放り出されていた。
どの死体も頭皮を剥がされていた。
指輪をとるために
指はノコギリで切断されていた。
あたりには子供の脳ミソが飛び散り、
男性の陰嚢は
小物入れにするために切り取られた。
頭皮や男性器、女性器は戦利品として
ナイフでえぐり取られた。
白人たちは戦利品を持ち帰り、
自慢し合っていた。
虐殺を指揮した大佐は英雄となり、
コロラド州は歓喜に包まれた。
虐殺は続く
白人の虐殺・インディアンの復習……
雪だるま式に報復合戦が拡大していく。
ワシタの虐殺
サンドクリークの虐殺から
逃げ出した先住民もいた。
ワシタ川の近くでひっそり暮らして
いたところを、白人が発見。
100人もの女性や子供を虐殺した。
女性や子供が犠牲となるのは、
逃げるのが遅いからである。
インディアンの仕返し
サンドクリークの虐殺に対する
インディアンの怒りは凄まじかった。
先祖から受け継いだ土地を奪われ、
妻も子供も殺された彼らが
白人への徹底抗戦を決定する。
砦にいた45名の米国兵士を殺害。
同じように死体を切り裂いた。
マリアスの虐殺
一人の先住民が白人に襲われ、
正当防衛にて返り討ちにした。
白人は報復のために彼を追い、
その方角に何の関係もない村があった。
そこにいた女性や子供176名全員を虐殺した。
食糧調達から戻ってきた
男たちが見たのは死体の山であった。
無抵抗の女子供を虐殺した白人の指揮官は
英雄として合衆国から表彰された。
この類の話は、いくらでもある。
ウンデッド・ニーの虐殺
スー族と合衆国政府はサウスダコタ州を
白人立ち入り禁止で合意した。
(www.tripwolf.comより引用)
しかし、
ブラックヒルズに金脈が発見されると
条約は一方的に破られた。
金鉱に群がる白人にとって、
住んでいるインディアンなど
開拓の邪魔者でしかなかった。
「インディアンが約束を破ったことは一度もなかったし、
白人が約束を守ったことも一度もなかった」
ゴーストダンス
幽霊踊りを踊ることで、
「自由な世界が返ってくる」という信仰が
西部インディアンの間で爆発的に流行した。
しかし、
白人はこの信仰による凶暴化を恐れ、
数千人の軍隊で虐殺して鎮圧した。
死者数
1000万人いた先住民は、
ヨーロッパ人によって950万人が殺され、
たったの50万人にまで激減した。
殺された先住民は、
数千万人という説もある。
プロパガンダ
この頃の白人にとって、
インディアンは害獣、黒人は家畜であった。
(映画「荒野の七人」より引用)
インディアン戦争終結後は、
野蛮なインディアンが悪役となり、
正義の騎兵隊がカッコ良く倒すという
プロパガンダがなされる。
いわゆる、西部劇である。
また、
ポカホンタスというインディアンの少女を
神格化・美談化して白人とインディアンの
友好的な物語を多数演出した。
同化政策
インディアン文化や言語を禁止し、
キリスト教や英語、西洋文化を
強制的に学習させた。
また、新生児を取り上げ、
実の親を知らされずに白人家庭で
育てられるという、
誘拐のような里親制度もあった。
アイデンティティを失った若者の多くがが
アルコール依存やギャンブル依存、
自殺や犯罪に走った。

現在
アメリカには白人黒人黄色人種など
さまざまな人種が入り混じっている。
収入や生活環境では
インディアンが最下位である。
現代の先住民
「黒人は白人の中に入りたがるが、
我々は白人の外に出たいのだ」

なぜインディアンと呼ぶ?
コロンブス(スペイン人)が
カリブ海に到着したときに
インド周辺の島々と勘違いした。
そこにいた先住民を
インド人(インディアン)と呼んだのが
きっかけである。
コロンブスがアメリカ大陸「発見」?
その前から人が住んでるんですけどw
日本が南蛮貿易をしていた頃も
ヨーロッパで「黄金の国ジパング発見!」とか
騒がれていたのだろうか。
だとしたら、有色人種をナメ過ぎ。
アメリカの独立によって、
白人様の矛先はオーストラリアに向けられ、
100年後、その矛先は日本に向けられることになる。
ちなみに、日本は江戸時代の平和な頃であった。

ほんま白人の帝国主義とお隣のシナ朝鮮人、2000年前のままの戒律を他人にしつけるアラブ人、被害者意識のユダヤ人
日本人のほうがまだいくらか、いや かなりましなのかも知れませんね
白人というものは
人類の白人以外を実は人間とは思ってないのだろうか?
新大陸と呼ばれる大陸はどこもここもた
太平洋戦争時 アメリカ海軍の
ニミッツ提督は 硫黄島攻略前
配下の全軍部下に対してこう発言して
いました。
諸君がこれから対峙する日本兵は
人間だと思ってはいけない。
猿でもないが人間でもない いわば
猿と人間の中間の生き物であるから
無慈悲に殺害いや駆除してよろしい
と言ったそうです。
キリスト教な世界観では人間が頂点に君臨し動物は人間が利用するため、食糧にするために神が作ったとされています。同じ人間でもキリスト教以外の宗教は邪教であり、キリスト教以外の神を信じるものは野蛮人とされます。更に同じ人類でも肌の色でランク付けして白人が頂点黒人は動物並みと見做します。この様に全てにヒエラルキーを当てはめキリスト教徒の白人(その中でもアングロサクソンが頂点)が頂点に君臨し他の有色人種は全く動物並みに扱います。信じられないようですが、この前の戦争までそうでした。
白人そしてキリスト教徒なこの様な考え方を私達は知ってゆかなければなりません。しかし、近現代史の白人のこの様な振る舞いはもう限界になり、今後は白人社会は衰退し日本的な平等で平和な世界に変わってゆくでしょう。
分かりやすく説明してくださってありがとうございます。勉強になります。
読んていて胸が苦しくなります。
mRNA反対!!!!!