スポンサーリンク

【本物偽物】蜂蜜見分け方9つ「中国産や水飴」値段の違いと味

スポンサーリンク

なぜあんなに値段の差がある?



100gで100円以下の「はちみつ」から、
100gで1000円以上の「pure honey」まで幅広い。
そんなハチミツのヒミツを明らかにする。

実は、
純粋な「はちみつ」だからといって、
「本物の蜂蜜」とは限らないのだ。
蜂が集めたんだから「はちみつ」だろ?
という理屈だ。
ウソはついていない。

だから安物も、ちゃんと結晶化する。
あぁ、大人ってズルい!

結論

中国産でも日本の大手監修ならば
安全性は問題ないし、「偽者」ではない。
(「本物」でもないが)

味は「おいしい!」でもなく、
マズくもないので料理用。
隠し味に使うと便利である。

本物は人を選ぶ


「本物」は生食用。
値段が高くクセが強い。
好きな人は好き、という食べ物。

見分け方

アナタは「偽物」を見分けることで、
「安い本物」を探している。
それは意味がない。
そんなモノはあり得ない。

蜂蜜には
「純粋・加糖・精製」の3種が
あることになっている。

しかし実態は、
「本物・偽物・加工純粋」である。

純粋⇒本物ではない

本物は必ず純粋だが、
純粋だからといって、
本物とは限らない。

どういうことか?
そこには「言葉遊び」があった。

言葉遊び


原材料を見てみよう。
「はちみつ」としか記載がないはず。

蜂が集めた「はちみつ」に対し、
徹底的な品質管理をしています、
徹底的な検査をしています……

そういえば、
消費者は「本物の蜂蜜」が安い、
と勝手に勘違いして買うわけだ。

「本物」と「純粋」は違うから
詐欺でもなんでもない。

スポンサーリンク

本物でない100%純粋はちみつ

なぜこんなに複雑なのか……
蜂蜜がどうやってできるのか、
人間がどう手を加えているのか。

ざっくりいうと、
①②の工程で人の手が入るのだ。

①化学変化


(Wikimedia Commonsより引用)
草花や樹木の花蜜を蜂が集めたものが
「本物の蜂蜜」である。

ところが砂糖水を蜂に吸わせて、
巣箱で蜂蜜を回収すれば、
「純粋はちみつ」を名乗れてしまう。

ここに、
「安い国産純粋はちみつ」の秘密がある。

②水分


花蜜を蜂が酵素で化学変化を起こし、
その上で蜂が水分を飛ばして
巣の中で熟成してはじめて
「本物」なのである。

100%蜂が集めた液体を
人間が一気に水分を蒸発させれば……

ここに、
「中国産純粋はちみつ」の
安さの秘密がある。

カラクリ

①だけなら、
安い国産の「加工純粋蜂蜜」ができる。
オシャレなガラス瓶で売れば、
初心者は高級品との違いを見抜けない。

①と②を組み合わせると、
とっても安くて大味で
ちょっと焦げた感じの
中国産の加工した純粋「はちみつ」が出来上がる。


白っぽいポリ容器で売れば、
食べ慣れていない人には
濁って本物っぽく見える。

上級者は?

そもそもターゲットに入っていない。

蜂蜜を取り寄せるほどの上級者は
そんなのに騙されないが、
全体からすれば極少数派である。

歴史が違う

なぜ言葉遊びが許されるのか?

養蜂の歴史が浅い日本では、
加工しても「はちみつ」を名乗ってOKなのだ。
いっぽう歴史が長い欧米では、
本物しか「honey」を名乗れない。

つまり、
日本の「純粋はちみつ」と欧米の「pure honey」は
全然違う意味である。

使い分け

安物を生で食べるから、
しつこい甘さや安っぽい風味で
あんまり美味しく感じないのだ。

安物は加熱用、本物は生食用。
要は「使い分け」なのである。
オリーブオイルと同じ。

ちなみに、
本物はハチミツ臭やクセが強く食べにくい。
偽物の方が食べやすかったりする。

スポンサーリンク

種類

花の種類によって味や色が異なる。
アカシアが一番クセがなく、初心者向け。

アカシア


・東北北海道などの寒冷地に自生する
・冬でも固まらない
・果糖が多いので甘味が強い
・やさしい風味で女性的な蜂蜜
・色が薄くアッサリ系の味
・日本で一番人気

特にこだわりがない人が、
何も考えずに買うならアカシアがオススメ。

レンゲ


・ほんのり酸味があり華やかな香り
・クセがなくコクがあり王道な蜂蜜

トチ


・フローラルな香りでまろやかな甘味
・後味がサッパリ

クローバー


・上品な香り
・クセがなくアッサリ
・世界で一番人気

オレンジ(ミカン)


・柑橘系の独特の香り
・酸味と甘みが強い
・紅茶に合う

マヌカ


・ニュージーランドにのみ自生
・ハーブ系の爽やかな香り
・コクがあり濃厚で個性的な味
・お値段は高め

リンゴ


・フルーティで濃厚な香り
・濃厚な甘みだがクセがない

そば


・味が濃く苦味もある
・クセが強く人を選ぶ

菜の花


・独特なクセのある味
・好きな人は好き

・非常に結晶化しやすい(一週間)
・結晶化でクリーミーに
・クセがなくなって食べやすくなる

百花蜜

・いろんな花の混合
・味は食べてみないとわからない
・ギャンブル的な蜂蜜

スポンサーリンク

蜂蜜ができるまで

蜂が集めた花蜜(40%砂糖水)を
水分を飛ばして加工・熟成し、
蜜(70%果糖・ブドウ糖その他)になったもの。

蜂が集めた花の蜜=蜂蜜ではない。
中国産は蜂が集めた40%砂糖水を
一気に濃縮させるから焦げるし、
大味になる。

化学変化と脱水

唾液に含まれる酵素による化学変化、
羽による旋風による脱水を経て
「本物の蜂蜜」は完成する。

①花蜜を集める


体重80mgに対して、
花蜜を40mgも蜜胃に貯めて持ち帰る。

一生のうち、一匹が集める蜜の量は
わずかスプーンで半分くらい。
とはいえ、
1つの巣には何万もの働き蜂がいるので、
大量の蜂蜜が貯まる。

花蜜とは?

40%ショ糖液。
つまり、40%砂糖水である。

この濃度では細菌が増殖してしまうから、
増殖できないように糖度を上げる。

②吸ったり吐いたり

吸ったり吐いたり、
何度も連携して口移しするうちに、
唾液中の酵素が加えられていく。

酵素のチカラで
成分が化学変化を起こす。

ショ糖⇒果糖+ブドウ糖etc……

このときに有機酸などもでき、
独特の甘味や風味が加わる。

③蒸発

巣房に薄く塗り広げられ、
表面積を稼ぐ。

さらに羽による旋風で
一気に水分を飛ばす。

④完成


何日もかけて水分を飛ばし、
水分含量が20%まで下がると合格。
フタがされ、完成。

「即エネルギー源となり、
しかも長期保存可能な食料」の
完成である。
スポーツ飲料のモデルでもある。

フタがされたものだけが
「本物の蜂蜜」といえる。
この後、何ヶ月も熟成されて
さらに磨きがかかっていく。

ちなみに、
蜂蜜1mgで2km飛ぶくらいの
エネルギーとなる。

スポンサーリンク

なぜわざわざ蜜にする?

蜂蜜は長い冬を越すための
ミツバチの保存食である。

花蜜のままだと水分が多すぎて
すぐに腐ってしまうから
長期保存できるように濃縮するわけだ。

本物=天然物

現代の科学を駆使しても、
「本物」は人工的に作り出せない。
花蜜を集めて水分を飛ばしただけでは
「本物」とはいえない。


(Wikimedia Commonsより引用)
本物の証は、
品質保証のラベルではない。
蜂がしたフタなのである。

本物は値段が高い


蜂が自らのチカラで
天然の草木「だけ」から花蜜を集め、
体内のの酵素で化学変化させ、
蜂「だけ」のチカラで水分を蒸発……

蜂が本物の印として、
フタをして完成させた蜂蜜は
「100%純粋はちみつ」の何倍もの
時間がかかって完成している。

お値段だって、
何倍もするのは当然である。

本物モドキは?

当然、人工蜂蜜を精製したり
いろいろ混ぜて本物として
ボッタくり価格で売れば大儲け。
そういう商品は、もちろんある。

相手はプロ。
成分分析では粗悪品すら見抜けないし、
未開封で見抜くなんて不可能。
信用できる業者を選ぶしかない。

百貨店の高いヤツなら
まず大丈夫である。
信用のおける相手や場所で買うしかない。

米や麦との違い


ご飯やパンは胃腸で分解され、
デンプン⇒二糖⇒単糖⇒吸収と段階がある。

腹持ちは良いが、
エネルギーになるのに時間がかかる。


その点、
蜂蜜は最初から単糖なので、
即、エネルギー源として使える。

スポンサーリンク

結晶化


(Wikimedia Commonsより引用)
「結晶化すれば偽者ではない」
「混ざり物は結晶化しない」
よく言われる判断基準である。

これはほぼ正しいが、
買うときの判断基準にはならない。

店内では結晶化しない

なぜなら、
店内の温度は20~25度で安定しており、
結晶化の温度に到達しないからだ。

とはいえ、
ずっと家において置けば結晶化するのは
冬では日常茶飯事である。

結晶化の仕方

「本物か純粋はちみつ」かは不明だが、
5~15℃でブドウ糖が花粉に集まって
白くなって固まる性質がある。

「偽者ではない」と判断できる。

数ヶ月かかる

温度が下がると白く結晶化するといっても
一晩冷蔵庫に入れたくらいではしない。
レンゲなら数ヶ月かかる。

結晶化しても大丈夫

「偽者でない蜂蜜」は花粉を核として
ブドウ糖が集まって結晶化ができる。

これは腐ったわけではないので、
安心して食べられる。

カビではない

結晶化するとカビと勘違いしたり、
砂糖が混入されていると
勘違いする人がいるが、誤りである。

オレは小学生のころ、
カビたと思って捨ててオカンに怒られた。

ちなみに、
温度が低いほど結晶化するわけではなく、
5~15℃に近いほど結晶化しやすい。

スポンサーリンク

結晶化しやすい種類

ざっくりいうと、
草花から採れる蜂蜜は、
ブドウ糖が多いため結晶化しやすい。

樹木から採れる蜂蜜は、
果糖が多いため結晶化しにくい。

結晶化しやすい種類

菜の花・ヒマワリ。

中間

ミカン・クローバー・トチ・マヌカ。

結晶化しにくい種類

アカシアが代表的。
外にレンゲ・リンゴ・ラズベリー。

アカシアなど特に果糖が多いハチミツは
冷所でも結晶化しにくい。
一年以上結晶化しないことも。

安物も結晶化する

中国産は偽者ではなく、
本物でもなく、「純粋はちみつ」である。
「中国産=偽物」は時代遅れな考え方。

日本の大手メーカーが
水飴を「純粋はちみつ」なんて
表示して売るわけがない。
だから安物でもちゃんと結晶化する。

元に戻す

結晶化してもまったく問題ない。
風味は落ち着くが、そのまま使えばよい。

粘度が低くて使いにくい場合は、
瓶のフタをとって
50~60℃の湯で弱火で30分くらい
加熱しながらかき混ぜれば元に戻る。

45℃くらいから成分が破壊され始めるので、
高温で一気にやるのはNG。

電子レンジは?

手軽にできるがおススメしない。
風味が飛ぶ。

他の食材同様、
風味重視の食材にレンジは不適。

冷凍すると?

一気に氷点下まで下げると、
結晶化せずに重く固まるだけ。
冷凍保存はアリだが、
粘度が下がって扱いにくくなる。

スポンサーリンク

本物の見分け方

本物が欲しいなら、
「信用できる生産者」の
蜂蜜を選ぶしかない。

9つのポイント

ここでは偽者(加糖・水飴はちみつ)の
特徴を示すが、
中国産「純粋はちみつ」と加糖はちみつを
見極められるようになっても
あまり意味がない。

中国産「純粋はちみつ」と「本物」は、
値段が一番の目安となる。

①容器


なんで高級品がガラス瓶で、
安物がポリ容器なのか?

本物は花粉などを含むのでやや濁っている。
むしろ濁りをディスプレイすることで
ウリにしている。

安物は濁りを装うために、
半透明のポリ容器を採用している。

②透明度


本物は反対側が見えないし、
見えたとしてもモヤっとしか見えない。
クッキリと透けて見えるのは
ほとんど偽物である。

ただし、
本物に見せるため焦がして
透明度を低くしている業者もある。
その場合は、
焦げたような褐色をしている。

……が、
花によっては、
褐色で本物のハチミツもあるし、
透明で本物もある。

とはいえ、あまりに透明なのは、
精製してある可能性が高い。

③泡

水飴や糖分など、
混ぜ物をしていると泡が出やすい。
容器を逆さにして放置してみよう。

ただし、
白い泡や気泡が出やすい本物もある。

④公正取引マークw

まったくアテにならない。
公正w

はちみつ類w
精製しても加糖しても
このマークはつけられる。

製造業者が全国はちみつ公正取引委員会の
会員であれば公正取引マークがついている。
このマークがあれば安心……ではない。

この団体では加糖や精製といった処理をしても
「純粋はちみつ」と表記していいことになっている。
会費を払えば誰でも入会でき、検査が甘い。

紛らわしいってレベルじゃねーぞっ!

⑤結晶化


偽物は結晶化しないのが基本。
わかりやすい判断基準だが、
本物でも店では結晶化しない。

なぜなら、
温度管理が徹底されているからだ。

⑥値段

本物は値段が高いが、
値段の高い「加工はちみつ」も存在する。

デパートや直売などで値段が高ければ、
信用度は増す。

⑦指でこする

本物は肌に吸収されてなじむ。
偽物はベタベタ残る。

⑧水に入れる

本物は溶けずにそのまま底に沈む。
偽物は溶ける。

⑨染み

ペーパータオルに数滴落としてみる。
本物はポタッとした形のまま残る。
偽物は染みていく。

スポンサーリンク

中国産「純粋はちみつ」

100%純粋なのに、なぜ安いのか?

国内で消費される蜂蜜のうち、
80%が中国産とのことだが、
スーパーやドラッグストアで
売っている安い蜂蜜はどうなのか?

安全性は大丈夫

「安いから何が混入してるか不明」
こんな理由で心配する人がいる。

大手メーカーが現地で技術指導している
製品であれば、あまり心配ない。

安さの秘密は不純物ではなく、
その規模や製法にあるのだ。

日本より大規模に、
そして「超」合理的に作っているだけ。
この「超」の部分が
中国4000年の技術なのでアル。

EUでは禁止

重金属や抗生物質が検出されたので、
中国産・インド産はEUで輸入禁止である。

日本は輸入OKなので、
国内消費の80%が中国産である。

日本の大手メーカー品なら
このあたりの検査は徹底している。
そんなに心配ない。

水飴添加は?

蜂蜜は人工的には作れない。

水飴を使って「蜂蜜モドキ」を
作るのは簡単だが、
純粋蜂蜜をつくるのもそんなに大変ではない。

大手メーカーがわざわざ水飴を入れて
会社の信用を地に落とすことには
何のメリットもない。

もちろん、
純粋蜂蜜を名乗って水飴を使いまくる
詐欺業者は存在するが、少数派である。

農薬は?

蜂蜜の生産には農薬の必要がない。

れんげは田んぼを休ませている間に
勝手に生えてくるものであり
そもそも農薬を使用する必要がない。

他の花も勝手に生えてくるものであり、
作物ではないので農薬は不要。

蜂という昆虫を使う以上、
農薬はそんなに心配しなくて大丈夫。
人間の前に蜂が死んでしまう。

中国人の立場で考えてみよう。
日本人が死ぬのはいいが、
蜂が死んだら困る。
農薬使用の必要もメリットもない。

ただし、
作物の残留農薬の可能性はある。
大手メーカーはそのあたりの
分析もしているのであまり心配はない。

抗生物質は?

可能性はある。

ただし、
抗生物質自体はただちに健康に影響が
あるものでもない。

残留農薬同様、
検査機器で容易に検出できる。
こちらも大手メーカー品ならば
そんなに心配ない。

スポンサーリンク

中国産の100%純粋はちみつ

どうやって中国では100%純粋蜂蜜が
あんなに安くできるのだろうか?
答えは、その製法にある。

エサと脱水

エサを砂糖水、脱水を機械で行えば
工業製品のように蜂蜜を生産可能である。

①蜂のエサ

天然の草木だけではなく、
砂糖水・糖蜜を大量に与える。

②脱水

蜂自身のチカラだと何日もかかる。
完全に蜂蜜として熟成されるには
さらに何ヶ月もかかる。

そんな時間はないので、
糖度の低い状態の液を
過熱濃縮で一気に製品化する。

中国産蜂蜜の色が濃いのは、
糖が加熱でカラメル化するのが原因だ。

安い国産蜂蜜の正体

工程①を行ってから、
蜂自身のチカラで脱水させれば……

「人工的な純粋蜂蜜」が完成。
どちらかというと中国産よりも、
安い日本産に多用される技術である。

なんでそんな面倒なことをするのか?

差別化

こちらは色がわざとらしく褐色にならない。
蜂の体内に入るので、本物とかなり近くなる。
「中国産との差別化」が可能である。

スポンサーリンク

一般的な「純粋はちみつ」

1から10まで完全な天然の蜂蜜ではないが、
ちゃんとした蜂蜜ではある。

たとえばセブンプレミアムは
スーパーなどで売っている「サクラ印」の
メーカーが作っている。

「本物」と勘違いさせる

加熱によって水分を飛ばした蜂蜜は
日本では「精製蜂蜜」に分類される。
それではホンモノの蜂蜜であると
消費者を勘違いさせることはできない。

どうやるか?

はちみつw

単に「はちみつ」「ハチミツ」と表記するのだ。

この言葉にはまったく規制がない。
あぁ、大人ってズルい……

安全性は高い

水飴の混入等や悪い物が
入っていないかは検査済み。
大手メーカーのものならば、
中国産でも安全性は高い。

ただし、
蜂が集めてきた天然の花蜜を
蜂だけの力で蒸発させたかどうかは……
以下略でアル。

添加物や検査体制

「セブンプレミアム 純粋はちみつ150g」につきまして使用している蜂蜜は100%純粋な蜂蜜のみを使用しております。添加物は一切使用しておりません。当商品使用の蜂蜜は原材料名に記載しておりますように中国産となります。また、製造工場は横浜にある自社工場で製造しております。

弊社の「純粋ハチミツ」は、蜂蜜の組成基準及び、残留抗生物質、残留農薬、異性化糖、水飴等の混入に関する検査を原料購入前に原料サンプルを取り寄せ、自社横浜工場で検査を行い、合格した蜂蜜のみを購入し輸入しております。

その後、通関検査を受けて、納品された原料を横浜工場で再度同検査を行い、製品にします。また、製品になった商品につきましても、毎日の製造ごとに同様の検査を行い、出荷しております。

弊社は国内の蜂蜜業界の中でもトップクラスの検査体制で製造しております。中国産に限らず、より良いもの見極め、幾つもの検査を行い購入し、製造しておりますので美味しさに関しても、品質に関しても、何卒ご安心していただきお召し上がりください。

その他ご不明な点等ございましたらお気軽に下記アドレスまでお問合せください。今後とも弊社商品ともども何卒宜しくお願い申し上げます。
◎=================◎
サクラ印ハチミツ
株式会社加藤美蜂園本舗
お客様相談室
(http://okfood.blog.fc2.com/blog-entry-1530.html?spより引用)

スポンサーリンク

日本産のハチミツ

国産=本物と考えると
いいカモにされる。

ハチミツの表記

本来は純粋・加糖・精製の3種であった……

①純粋はちみつ

加熱など一切の処理をしない天然モノ。
本来ならば、
純粋=本物でなければらないのだが……

②加糖はちみつ

水アメやブドウ糖などを加えたもの。
本来ならば、
正直に表記しないといけないのだが……

③精製はちみつ

脱色や脱臭の処理をしたもの。
独特のクセがなく、
飲料やお菓子に使いやすい。

家庭用というよりは、
業務用がメインである。

ルールはシカト

表記通りでないから、
ハチミツは難しい。

ちなみに、
日本で売っている純粋はちみつの
90%が加熱してある。

国産は蜂により濃縮される段階で
蜂の酵素による成分の変化などもある。

中国産は機械による濃縮なので、
味が単純になりがち。

何を信用すべきか


表記だけを頼りにするのならば、
ドイツ産である。

ドイツ産は「言葉遊び」を許さず、
ろ過方法まで厳密に定めている。

欧米では自然状態で熟成し、
一切手を加えていないものしか、
「蜂蜜」と名乗れない。
ゆえに、
ヨーロッパ産は信用度が高い。
ただし、お値段は高め。

日本産は?

国産と聞けば安心、と
勘違いしてしまうが日本の規制はユルユル。

過去に何度も偽装がバレている。
信用できる養蜂家から直接購入がよい。

1000gで3000~5000円が本物の目安。
国産で安い本物は、ない。

高いものは本物の確率が高いが、
偽者も混ざっていることも。
やはり信頼できる相手から買おう。

スポンサーリンク

ミツバチとは?

ミツバチ社会は
女王蜂・オス・メス(働き蜂)の
3種で構成される。

ミツバチは全世界で
養蜂に用いられているおり、
1つの巣には数万匹のミツバチがいる。

女王蜂


「子供を産む機械」と考えられる。
この言葉を人間のメスに使うと叩かれるが、
ミツバチの女王では事実である。

なぜなら、1日2000個も卵を産む。
蜜ではなくローヤルゼリーを餌とする。
巣のメンテナンスや子の世話はせず、
ひたすら繁殖のみを行う。

大きくて長生き

大きさは3種の中で一番大きいので
すぐわかる。
寿命は数年である。
(オスは数週、メスは数ヶ月)

女王蜂には残酷な運命が……

女王は2匹いらない

女王蜂候補の卵は複数ある。
しかし、
女王と認められるのは最初に生まれた者のみ。
残りの候補は次々に殺される。

メスの冷たさは、人間と共通である。

女王不在のとき

解散!……とはならない。
女王を作るのは働き蜂である。
ローヤルゼリーをたくさん与えるだけでよい。
女王など、いくらでも作れる。

裏でコソコソ

女王が病気や寿命の時には
現役女王にバレないように、
離れた場所で女王候補を育てる。
バレると現役女王が候補を殺してしまうので。

働き蜂が裏でコソコソやるのは、
人間のメスと共通である。

スポンサーリンク

オスとメス

オスはヒモ、メスは奴隷である。
ただし、
昔の奴隷なので現代のブラック企業よりは
良い待遇といえる。

オス(ヒモ)


「ヒモ生活」である。

新女王蜂と交尾するためだけの存在であり、
巣の中の10%、約3000匹がオス蜂である。
メスよりもズングリしている。
寿命は数週間と短命である。
使い捨てにされる点は、人間のオスと同様である。

何もせず、働き蜂に餌をもらうだけの
食っちゃ寝生活をする。
ところが、
繁殖期になると餌をもらえなくなる。
ヒモ生活の後には過酷な現実が……

新婚旅行(ハネムーン)へ

繁殖期になると女王とオス蜂は
巣を飛び立つ。
異なる巣の女王やオスが
一ヶ所に集まり入り乱れて交尾する。

女王はいろんなオスの精子を
体内に溜めていく。
複数のオスと交尾することで
近親交配を避けているのだ。

オスを待ち受ける現実

3000匹のオスのうち、
交尾できるのは20匹しかいない。

交尾できたオスは射精後すぐ死亡し、
女王は死体を引きずって飛ぶ。
やがて生殖器がちぎれて死体は落下する。

交尾できなかったオスは巣に戻るが、
働き蜂に追い出されて飢え死にする。

ではメスがいい生活をしているかというと……
そうでもない。

メス(働き蜂)

「奴隷生活」である。

巣の90%を占めるため、
我々がよく目にするミツバチは働き蜂である。
寿命は数ヶ月。

巣をメンテナンスしたり、
蜜や花粉を集めたり、
スズメバチなどと戦ったり。
古い女王や役に立たないオスを
追い出したり、忙しい。

蜜を含む花を見つけると
8の字ダンスを踊り、
仲間の働き蜂を呼び寄せる。
スズメバチには集団で襲い掛かり、
羽の振動で体温を上げて蒸し殺す。

集団で攻撃する点は、人間のメスと同様である。

毒針

ミツバチの毒針は内臓と一体型である。
そのため、
毒針は内臓ごと抜けて死んでしまう。
1回限りの武器である。

人間のメスは毒針を持たないが、
言葉に毒を持つ点で、ある意味共通している。

何のために蜂蜜を集めるのか?

第一に、冬を越すため。

寒さで全滅するスズメバチや
アシナガバチと違って、
ミツバチは冬を越すことができる。

その間は羽をブルブルし続けて
巣を暖めたり、エネルギー源が必要となる。
それが蜂蜜である。

第二に、巣分けのため。
冬を越したら新女王が新しい巣をつくる。
そのときにストックとなる蜂蜜が多い方が
新しい巣を作る成功率が高くなる。

協調性が高い

1匹の満腹な蜂に
数匹の空腹の蜂を同居させると……

満腹の蜂は空腹の蜂に花蜜を分け続け、
同じタイミングで餓死する。

人間も見習わなくてはならない。

スポンサーリンク

日本と西洋

ニホンミツバチは小型で少量生産、
セイヨウミツバチは大型で大量生産である。

どのくらい働く?

ミツバチの巣はブラック企業か?

たしかに365日無休で働いているが、
イメージほどブラックな職場でもない。

メス(働き蜂)は、某居酒屋のように
過酷な労働をしているイメージがある。
しかし、
実際は8時間労働であり、
残りの16時間は休んだり毛づくろいをしている。
むしろ女王こそ、ブラックである。

ニホンミツバチ

体が小さく個体数が激減しており、
しかも年に1回しか集蜜しないので
「超」高級品である。
色は黒っぽい。

セイヨウミツバチ

セイヨウミツバチは、
体が大きく個体数が多く、
年に何度も集蜜するので
価格が下がる。
色は黄色っぽい。

昔は超高級品


「蜂蜜の歴史は人類の歴史」
砂糖が人類に行き渡ったのはわずか
数百年前からである。

過去数万年のあいだ、
「甘いもの」が果実しかなかった時代には、
蜂蜜しかなかった。

まず蜂の巣自体が見つかりにくい。
また、
蜂の襲撃を受けながら採取することは
非常に危険である。

そのため、
紀元前には土地と交換するほどの
「超」高級品であった。

養蜂が登場

5000年前くらいから
蜂を飼って蜜を得る「養蜂」が行われ、
徐々に一般人の手が届く存在となる。

現代では世界で養蜂技術が確立し、
年間120万㌧の生産がある。
どこでも安価に入手できる。
ちなみに、
世界の1/3は中国産である。

スポンサーリンク

消費期限3300年?

日中は50℃、夜間は氷点下。
その環境で黒い蜂蜜が
古代エジプトの墓で発見された。

調査の結果、
現代でも普通に食べられる状態だったらしい。
(糖分が高いので腐敗菌は繁殖できない)

3300年は言い過ぎとしても、
常温で10年放置したものでも
普通に食べられるのは事実。

保存

混ぜ物のない純粋蜂蜜であれば、
常温でも冷蔵でも何年でももつ。
黒や茶色に変色していても大丈夫。

冷蔵庫だと風味の劣化があるので、
常温で保存した方がよい。

堅くなったら瓶ごと湯煎すれば
元に戻る。

余る

自分で買うことがなくとも、
土産や贈答品で大量に貰うことがある。

パンやヨーグルトに塗る、などでは
なかなか全部消費できない。

砂糖の代わりとして料理に使うといい。
煮物やタレ、肉を軟らかくするのに使えば
けっこう早く無くなる。
(焦げやすくなるので注意)

はちみつ専門店

はちみつ専門店なるものが出現した。

スーパーやドラッグストアにも売ってるし、
そんなに頻繁に買うものでもないし、
やっていけるのだろうか……?

興味本位で入ると、謎が解けた。
高級な蜂蜜がオシャレな瓶に入っている。
これは、贈答用なのだ。

たしかに高級ハチミツは
自分で買うものでもないし、
日持ちはするし……
贈り物にはいいかもしれない。

虫歯にならない?

蜂蜜には殺菌作用があるから
虫歯にならないという都市伝説がよくでる。

殺菌作用は高濃度の糖によるところが大きい。
口の中で薄まれば、
当然細菌が増えるに決まっている。

ボツリヌス菌


(Wikimedia Commonsより引用)
5%の蜂蜜にはボツリヌス菌が混入している。
1歳未満に食べさせてはいけない。
(煮沸してもまったく効果はない)

産まれたばかりの子供は
消化管を酸性に保てないので、
ボツリヌス菌が増えてしまうからだ。

いつくらいから食べていいのか?

1歳が目安

生後8ヶ月もすれば通常は大丈夫であるが、
6ヶ月では死亡例があり危険。
1歳以上が安全である。

スポンサーリンク

成分


蜂蜜には、
糖質・脂質・蛋白質、
ビタミン・ミネラルすべて含まれる。

ほとんど水+糖だけ

構成はほぼ、
糖質約80%と水分約20%である。

脂質・蛋白質はほとんどないので、
完全栄養食とは言いがたい。
微量の有機酸や香気成分、
アミノ酸、ミネラルで風味が変わる。

さまざまな効能?

糖以外の成分はあまりにも微量すぎて
ほとんど効能はなし。
味とエネルギー以外を期待するのはNG。

ただし、エネルギー源としては「最」優秀。
果糖・ブドウ糖に分解された状態なので、
即、エネルギーに変換される。
エネルギーを急いで摂取するには、
とても優れている。

果糖(フルクトース)


天然糖ではもっとも甘い。
(砂糖の1.7倍)

果糖が多いアカシアの蜂蜜は、
レンゲ蜜よりも明らかに甘く、
固まりにくい。

冷やすと甘い

40℃以下でないと、
砂糖よりも甘く感じない。

果物を冷やして食べるのはそのため。

ブドウ糖


(Wikimedia Commonsより引用)
ラムネ=ブドウ糖の塊。
ほんのり甘い。
(ブドウの味はまったくしない)

脳を動かすメインのエネルギー源なので
足りなくなると頭がボーとする。

蜂蜜中の花粉に集まって
白く結晶化させる。

常温で甘い

蜂蜜はブドウ糖も多く含まれるので
冷蔵庫で冷やした物よりも
常温で保存した物の方が
明らかに甘い。

スポンサーリンク

まとめ

産ませる機械

表記は騙す気マンマン。
「本物の蜂蜜」と「表記:はちみつ」は
別の食べ物と考えよう。

安物「はちみつ」は加熱調理用。
アレを生で食べると、
「ジャムの方が美味しい」となってしまい、
何年も棚ですみっコぐらしするハメになる。

オレならすみっコぐらし(娘が好き)で、
「余って使われなくなった蜂蜜」を
中国出身の新キャラとして登場させる。

生で食べるなら思い切ってイイモノを。
常温で何十年ももつから、
少々値段が高くても
廃棄処分にはならないから大丈夫。
しかし、
クセは強いので人を選ぶだろう。



  1. 大くーにゃん より:

    大変ためになる楽しい文章でした。
    昔、中国にいたころ養蜂家がミツバチの箱をリヤカーに積んで、
    目の前で絞ってくれたのを買っていました。
    ちょっとサラサラしたのもあり、ごくごく飲めるほどでした。
    マジおいしかった~~

    偽物天国中国なので、友人とあの巣箱に入っているの案外偽物で
    蓋も偽物だったりして、と笑いあったことがありますが、さすがに
    そこまではしないだろうということでww

    日本に帰ってからはちょっと高めのはちみつもあまりおいしくなくて
    毎回がっかりしています。
    今は、香港の友人の実家のはちみつをもらって食べています。
    冬蜜などは癖がありますが、それなりにおいしいと思います。

  2. 軒下のあまがえる より:

    ハチミツの話
    参考になりました。
    ありがとうございました。

    日本は先進国と持ち上げられて
    あちこちで金を絞り取られていますが
    食品の製造や表示と消費者の理解を考えるだけでも
    『先進国』と名乗るのは恥ずかしいような気がします

  3. 分析屋さん より:

    面白い記事ですね。
    いくつツッコミを入れるとしたら本物は肌から吸収されて馴染むって主成分が果糖、ブドウ糖の蜂蜜が吸収するわけないでしょう。肌につけたらベッタベタになりますよ( ◜ᴗ◝)
    あと成分分析で判別できないって言うのも何十年前の話ですか?
    現在では炭素の安定同位体比などで判別はいくらでも可能です。
    蜂蜜はC3植物由来の蜜をミツバチが集めているのに対して砂糖や水飴はC4植物(サトウキビやイネ科の植物)が原料として使われているので混入された場合、検査ではっきりと判断できます。
    泡については産地、蜜種によって多いものも沢山ありますので判断材料には使えません。具体的にはカナダ産、アルゼンチン産などが泡が多いものになります。
    偽物云々を気をつけるならマヌカハニーを気をつける方がいいと思います。マヌカハニーの輸入量を10とした時、国内流通量は15ぐらいあるという話がありますのでやすいものではなく大手メーカーのものを選ぶ方が安全です

スポンサーリンク
error:Content is protected !!